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共創と協働の違いとは?メリットや成功事例、2026年最新の成功法則を解説
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現代のビジネスにおいて、一社単独で価値を生み出す時代から、多様なパートナーと新しい価値を創る時代へとシフトしています。しかし「共創と協働は何が違うのか」「オープンイノベーションとの使い分けは?」という悩みも少なくありません。
本記事では、これら3つの概念の違いを比較表で分かりやすく整理。成功事例や、プロジェクトを成功へ導く5つの重要ポイントを詳しく解説します。
共創と協働の違いとは?

「共創」と「協働」は似た概念ですが、それぞれの意味や目的には違いがあります。
共創(Co-Creation)とは?
共創とは、異なる立場や視点を持つ組織・個人が連携し、新しい価値やアイデアを生み出すプロセスを指します。企業と顧客、自治体と市民、異業種の企業同士が協力し、互いの強みを活かしながら新しい製品やサービスを創造することが特徴です。
- 企業が顧客と共に製品を開発する(オープンイノベーション)
- 異業種企業がコラボレーションして新しい市場を開拓する
- 自治体と住民が協力して街づくりを行う
共創について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
協働(Collaboration)とは?
協働とは、同じ目標や課題に対して、複数の組織や個人が協力して活動することを指します。共創と異なり、新しい価値の創造よりも、既存の課題解決や目標達成を重視することが多いです。
- NPOと企業が協力して社会問題を解決する
- 社内の異なる部署が協力して業務効率を向上させる
- 教育機関と企業が連携し、人材育成プログラムを実施する
オープンイノベーションとの違い
オープンイノベーションは、外部の技術やアイデアを取り込む「経営戦略」そのものを指します。「共創」はその戦略を実現するための具体的な「手法・プロセス」であり、オープンイノベーションという大きな枠組みの中に含まれる活動と解釈されます。
まとめると下記の表のようになります。
| 概念 | 焦点・目的 | 主な特徴(役割) |
| 共創 | 対等な関係での価値創造 | 顧客や外部パートナーと「ゼロから共に」新しい体験や製品を創り出す。 |
| 協働 | 共通目標の達成 | 既にある課題に対し、役割を分担して「協力・補完」して取り組む。 |
| オープンイノベーション | 外部資源の活用(戦略) | 自社にない技術や知見を「外部から取り込み」、組織変革を加速させる。 |
共創・協働のメリット
共創と協働には、単独での取り組みにはない多くのメリットがあります。
① イノベーションの創出
異なる分野の知識や技術を組み合わせることで、これまでになかったアイデアやビジネスモデルを生み出すことが可能になります。企業単独では解決が難しい課題にも、新しい視点を持ち込むことで突破口が見つかることがあります。
② 多様な視点を活かした問題解決
一つの組織や個人だけでは偏った考え方に陥りがちですが、異なるバックグラウンドを持つ人々と協力することで、多角的な視点から問題を分析し、より効果的な解決策を導き出すことができます。
③ リソースの有効活用
企業や組織が持つ資源(人材・技術・ネットワークなど)を共有することで、コストを抑えながら効率的に成果を出すことが可能になります。特に、中小企業やスタートアップにとっては、大手企業との協業が成長の大きなチャンスになります。
④ ステークホルダーとの関係強化
共創や協働を通じて、企業と顧客、自治体と住民、企業間の信頼関係が深まります。これにより、ブランド価値の向上や、長期的なパートナーシップの構築が期待できます。
共創・協働を成功させるための5つのポイント
① 明確な目的とビジョンを共有する
共創・協働を成功させるためには、関係者全員が共通の目標を理解し、共有することが重要です。目的が不明確なまま進めると、途中で方向性のズレが生じ、協力がうまく機能しなくなる可能性があります。
② 相互の強みを活かす
協力する相手の強みを正しく理解し、それを最大限活かすことが成功のカギとなります。異なる組織や個人が持つスキルや知識を組み合わせることで、新たな価値を生み出すことができます。
③ オープンなコミュニケーション
円滑な共創・協働には、オープンで誠実なコミュニケーションが不可欠です。情報共有を積極的に行い、意見を尊重し合うことで、信頼関係を築くことができます。
④ 柔軟なマインドセット
共創や協働では、予測できない変化や新しいアイデアが生まれることが多くあります。そのため、固定概念にとらわれず、柔軟に対応できる姿勢が求められます。
現代の共創・協働は、人間や組織間だけでなく、生成AIを共創パートナー(副操縦士)としてプロセスに取り込むことが標準となりつつあります。AIを活用して多様なアイデアを高速でプロトタイプ化し、ステークホルダー間での合意形成を加速させるなど、テクノロジーを前提とした新しい協力の形が求められています。
⑤ 成果の可視化とフィードバックの活用
共創や協働の成果を定期的に可視化し、関係者全員が進捗を把握できるようにすることが重要です。また、継続的にフィードバックを取り入れることで、プロジェクトの改善を図ることができます。
共創・協働の実例
①トヨタ自動車 × Preferred Networks(PFN)
大手企業がスタートアップと協力し、最新技術を活用した新しい製品を開発する例が増えています。例えば、トヨタとAIスタートアップが共同で自動運転技術の研究を行うなど、異なる組織の強みを融合させることで、革新的な技術開発が可能になっています。
具体事例:
トヨタは、世界屈指のAIスタートアップであるPFNと資本業務提携を結び、自動運転や生活支援ロボットの開発を推進しています。トヨタの「モノづくり」とPFNの「深層学習技術」という、異なる強みを融合させることで、従来の一社完結型開発では到達できなかったスピードで技術革新を図っています。
② ヤマハ発動機 × 石川県輪島市
自治体、企業、NPOが協働し、地域の活性化を図る取り組みも増えています。
例えば、過疎化が進む地方で、地元の特産品を活用した新しい観光プランを共創することで、地域経済の活性化に貢献しています。
具体事例:
ヤマハ発動機は、高齢化や公共交通の衰退に悩む自治体と連携し、低速電動カートを活用した「グリーンスローモビリティ」の導入を支援しています。石川県輪島市などの事例では、単に車両を提供するだけでなく、自治体がインフラを整え、住民団体やNPOが運行主体となる「協働」の体制を構築しました。これにより、高齢者の外出機会が創出され、移動の利便性向上だけでなく、住民同士の新たなコミュニティ形成という社会的なインパクトを生んでいます。
③ ニトリ × 札幌市(産学官連携)
大学と企業が連携し、実践的な教育プログラムを共創する事例もあります。
これにより、学生は実際のビジネス課題に取り組む機会を得られ、企業は将来の人材育成に貢献できるというメリットがあります。
具体事例:
ニトリホールディングスは、北海道、札幌市、北海道大学との四者間で、IT人材育成に関する連携協定を締結(2024年3月に再締結)しています。2026年現在、この協定に基づき、小中学生から大学院生までを対象としたシームレスな教育プログラムが社会実装フェーズに入っています。企業の実務データと大学の研究リソース、行政の推進力を融合させ、IT産業の成長と地域課題解決を同時に担える人材を地域ぐるみで育む、まさに「共創」の最前線と言える取り組みです。
出典参照:北海道・札幌市・北海道大学・株式会社ニトリホールディングスが 「みらいIT人財」の育成に向けた連携協定を再締結しました
④株式会社LIXIL × 異業種パートナー
社外の革新的な技術を自社の経営リソースと融合させ、住まいの価値を再定義するオープンイノベーションの事例です。
具体事例:
LIXILは、サントリー食品インターナショナルとのIoT飲料サービス「GreenTap」共同開発や、他社機器と相互接続する実験住宅「みらいえらぼ」を通じて、異業種連携による新ビジネス創出を推進しています。社内では生成AI基盤を毎日9,000名以上が活用し、約1万人の従業員自らがノーコードで業務アプリを開発するなど、テクノロジーを介した「社内外の共創・協働」を組織文化として定着させています。
出典参照:LIXIL:デジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組み
共創に関するよくある質問
Q.相手企業との「知的財産権(IP)」の扱いはどうすべきですか?
A: 経済産業省のガイドラインでも推奨される通り、事前に「共有範囲(オープン)」と「独占範囲(クローズ)」を明確にする契約が必要です。フェーズに合わせて柔軟に設計することが重要です。
Q.現場から「手間が増えるだけ」と反発される。
A: 現場の負を解消する「スモールウィン」から着手してください。共創が「自社の課題解決の手段」であることを示し、成功体験を共有することが突破口になります。
Q.ステークホルダーが多く、意見がまとまらず空中分解しそう。
A: 中立的な立場で議論を整理する「ファシリテーター」の存在と、意見を可視化する「プラットフォーム(IT基盤)」の導入が極めて有効です。全ての意見を等価に扱うのではなく、事前に合意した共通ビジョンに沿って、どのアイデアが最も価値を生むかをデータに基づいて判断する仕組みを整えてください。
まとめ
共創と協働は、単なる「協力関係」ではなく、互いの強みを活かしながら新しい価値を生み出すプロセスです。これらを効果的に活用することで、ビジネスの成長や社会課題の解決が可能になります。
未来の社会において、共創と協働はますます重要な役割を果たしていくでしょう。企業、自治体、個人が積極的に共創・協働に取り組むことで、より良い未来を築くことができるのです。
