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共創・異業種連携の成功事例や主要タイプ、共創マーケティングについて徹底解説!
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共創(Co-Creation)とは、企業間や顧客と対等に手を組み、新たな価値を創出するプロセスです。自前主義が限界を迎える中、異業種連携による成功事例に注目が集まっています。しかし、現場では「パートナー選定」や「形骸化」が大きな壁となります。
本記事では、共創マーケティングの基本から異業種コラボの成功例、プロジェクトを成功に導く実務のコツまで徹底解説します。
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目次
共創(Co-Creation)とは?
共創(Co-Creation)とは、企業が顧客や他企業、地域社会などのステークホルダーと対等な立場で関わり、共に新しい価値を創り上げるプロセスを指します。従来のように自社のリソースのみで完結する「自前主義(クローズド・イノベーション)」とは対照的に、外部の知見を積極的に取り入れる「オープン・イノベーション」の中核をなす考え方です。
【関連記事】:共創とは何か?その意味とビジネスにおける活用方法
共同創造とコラボレーションの違い
共創は「共同創造」とも訳され、単なる「協力(コラボレーション)」や「業務提携」よりも一歩踏み込んだ関係性を指します。
- 一般的な連携
既存の製品を掛け合わせる、または販路を貸し出すといった、既存資産の相互利用。 - 共創(共同創造)
企画段階から双方の強みを融合させ、単独では決して生まれなかった「全く新しい価値」をゼロから生み出すこと。
共創の3つの主要タイプと連携スキーム
共創を成功させるためには、プロジェクトの目的に応じた適切な「タイプ(座組み)」を選択することが不可欠です。大きく分けて、以下の3つの連携形式が存在します。
双方向タイプ
双方向タイプの共創は、企業とそのステークホルダーが相互に意見を交わしながら進めるプロセスです。企業が一方的に製品を提供するのではなく、開発段階からユーザーを巻き込み、対話を通じて価値を磨き上げる形式を指します。
- 特徴: 顧客の「潜在ニーズ」を直接吸い上げ、試作とフィードバックのサイクルを高速回転させます。
- 実務の効果: 発売後の市場ミスマッチを最小限に抑え、ファンと共にブランドを育てる「共創マーケティング」が実現します。
- 具体的な手法: ユーザーコミュニティでの座談会、SNSを活用したアイデア公募、β版の共同検証。
共有タイプ
共有タイプの共創は、参加者同士が情報や専門リソースをオープンに共有し、共同で新しい解決策を創出するプロセスです。主に企業と大学、あるいは非営利団体などが、互いの知見を持ち寄ることで成立します。
- 特徴: 特定の企業の枠を超え、学術的なデータや最先端の技術情報をオープンに共有・蓄積します。
- 実務の効果: 自社単独では不可能な高度な技術実証が可能になり、中長期的な競争優位性を築く「ディープテック」の創出に繋がります。
- 具体的な手法: 共同研究開発(R&D)、知財の相互ライセンス、オープンソースプロジェクト。
提携タイプ
提携タイプの共創は、異なる企業や団体が互いの強みを活かしながら、特定のプロジェクトや事業目的へ向けて協力する形態です。大手の持つ「販路・信頼」とスタートアップの「スピード・アイデア」を掛け合わせるのが典型的です。
- 特徴: 互いのリソースの「過不足」を補完し合い、最短距離でビジネスを形にします。
- 実務の効果: 「異業種連携 成功事例」の多くがこの形態であり、低コスト・低リスクで新規市場への参入スピードを劇的に高めます。
- 具体的な手法: 業務提携、レベニューシェア(収益分配)モデル、共同ブランド商品の開発。
共創・異業種連携による成功事例
「共創」をビジネス成果に直結させるためには、成功企業の「連携の型」を学ぶことが最短ルートです。ここでは、異なる強みを掛け合わせて新価値を創出した、異業種連携の代表的な成功事例を紹介します。
ブラザー工業 × Fitdex:製造業とウェアラブルの融合
共創の仕組み
Fitdex社のウェアラブルデバイスで取得したバイタルデータを、ブラザー工業の高度な情報処理技術で解析。リアルタイムで「健康アドバイス」をユーザーにフィードバックするシステムを共同構築しました。
成功のポイント
単なる「データの記録」に留まっていたデバイスに、ブラザー工業の分析力を掛け合わせることで、ユーザーの行動変容を促す「健康管理ソリューション」へと価値を高めました。
実務の成果
両社は機器の売り切りビジネスから脱却し、データ利活用による「継続的な収益源」を確保。異業種連携により、自社単独では不可能なスピードで新市場への参入を果たしました。
セコム × アジラ:警備ノウハウとAI技術の融合
警備大手の「セコム」と、AI開発の「アジラ」による、次世代セキュリティシステムの共創事例です。
- 共創の仕組み
セコムが長年蓄積してきた「安全基準」や「現場の顧客ニーズ」を、アジラの高度な行動認識AI技術と統合。防犯カメラ映像から異常を自動検知し、リアルタイムで通知するスマートな監視システムを開発しました。 - 成功のポイント
セコムの「ドメイン知識(現場知見)」とアジラの「先端テクノロジー」を補完し合うことで、従来の手動監視では不可能だった検知精度とスピードを実現しました。 - 実務の成果
導入企業のセキュリティレベル向上と業務効率化を同時に達成。スタートアップの技術を大手の信頼基盤に乗せることで、市場への迅速な実装に成功しました。
トヨタ自動車 × ソフトバンク:次世代モビリティの創造
自動車メーカーの「トヨタ」と通信大手の「ソフトバンク」による、移動の概念を変える共同プロジェクトです。
- 共創の仕組み
トヨタの「車両制御技術」とソフトバンクの「通信・データ解析技術」を融合。自動運転車両を活用したライドシェアや、オンデマンド移動サービスなどを提供する共同出資会社「MONET Technologies」を設立しました。 - 成功のポイント
「車を売る」メーカーと「情報を繋ぐ」通信会社が、モビリティ(移動)という共通の未来ビジョンを掲げ、産業の枠を超えてリソースを最大限に掛け合わせました。 - 実務の成果
交通渋滞の緩和や事故防止に寄与する新たな交通インフラを構築。製造業から「移動サービス業(MaaS)」への事業モデル転換を加速させました。
サッポロビール × ユーザー:顧客参加型の新商品開発
サッポロビールが展開する、ファンコミュニティを通じたユーザーとの「共創マーケティング」事例です。
- 共創の仕組み
企業が一方的に商品を企画するのではなく、新ビールのフレーバーやコンセプトを一般ユーザーから公募。投稿されたアイデアをもとに、実際に製品化を進めるプロジェクト(HOPPIN’ GARAGE等)を推進しています。 - 成功のポイント
開発プロセスをオープンにし、消費者が「自分たちが作ったビール」という当事者意識を持てるよう、双方向の対話を重視しました。 - 実務の成果
顧客の潜在ニーズを反映したヒット商品が誕生。熱狂的なファンを育てることで、ブランドロイヤルティの向上と継続的な顧客獲得を実現しています。
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渋谷区 × 民間企業:官民連携によるスマートシティ推進
渋谷区が多くの民間企業と連携して取り組む、地域課題を解決するための共創事例です。
- 共創の仕組み
行政がフィールド(実証実験の場)を提供し、IT・技術系企業がエネルギー管理や交通システムなどの最新ソリューションを導入。住民のフィードバックを受けながら、街全体の利便性を高めるプロジェクトを展開しています。 - 成功のポイント
企業にとっては「実働データの取得」、行政にとっては「公共サービスの高度化」というWin-Winの合意形成を明確に行いました。 - 実務の成果
地域住民の生活満足度が向上。参画企業は渋谷を拠点に新たなビジネスチャンスを創出し、都市そのものがイノベーションの実験場として機能しています。
SOLIZE × アラクノフォース:製造現場の生産性向上AI
製造業向けのデジタルエンジニアリングに強みを持つ「SOLIZE」と、AI開発に特化したスタートアップ「アラクノフォース」による、製造プロセスの最適化事例です。
- 共創の仕組み
SOLIZEが長年培ってきた「製造現場のドメイン知識(業務フローの深い理解)」と、アラクノフォースの「高度なAI解析技術」を融合。現場の稼働データをリアルタイムで解析し、最適な生産スケジュールを自動提案するシステムを共同開発しました。 - 成功のポイント
「現場の勘」に頼っていた工程管理をデジタル化する際、現場を知り尽くしたSOLIZEが「課題の言語化(要件定義)」を行い、アラクノフォースが「最適なアルゴリズム」を実装するという、明確な役割分担が功を奏しました。 - 実務の成果
製造ラインのダウンタイム(停止時間)を大幅に削減し、生産性の向上とコストカットを同時に実現。異なる専門性(現場知見 × 先端AI)を掛け合わせることで、既存の枠組みを超えた製造DXを成功させました。
ヤマト運輸 × 西東京バス:物流と交通の「客貨混載」
物流の「ヤマト運輸」と路線の「西東京バス」による、地域インフラを最適化する共創事例です。
- 共創の仕組み
旅客バスの運行ルートや車両の空きスペースを活用して宅急便を運ぶ「客貨混載」モデルを構築。バスの運行データを活用し、過疎地域などへの配送拠点を最適化しました。 - 成功のポイント
一社では維持が困難な地域ネットワークを、異業種が「既存リソースの相互活用」によって補完し合い、社会課題の解決とコスト削減を両立させました。 - 実務の成果
配送の効率化により環境負荷とコストを低減。住民の利便性を維持しつつ、持続可能な地域物流モデルの構築に成功しました。
共創・異業種連携を成功させるための3つの鉄則
共創プロジェクトは、異なる文化を持つ組織が混ざり合うため、通常の業務以上に「関係性の質」が成果を左右します。成功に不可欠な3つのポイントを整理しました。
対等な関係の構築
共創において、参加者間の力関係が偏ることは最大の失敗要因となります。一方が主従関係のように振る舞うと、斬新なアイデアが埋もれてしまうからです。
- 実務のコツ
各参加者の専門スキルを「独自の資産」として等しく尊重しましょう。どんな提案もまずは否定せず受け入れる環境を整えることで、多様な視点が融合し、革新的なブレイクスルーが生まれます。
目的の共有とKPIの策定
共通のゴールが曖昧なままでは、プロジェクトは迷走します。何のために集まり、何をもって成功とするのかを、開始前に徹底的に言語化することが重要です。
- 実務のコツ
定期的なミーティングを通じて進捗と課題を常に可視化してください。単なる情報の交換ではなく、「同じ方向を向いているか」を再確認し続けることで、困難に直面した際の団結力が強固になります。
補完的な連携による強みの最大化
連携の真髄は、自社にないリソースを相手から、相手にないリソースを自社から提供する「相互補完」にあります。
- 実務のコツ
相手企業の専門性や組織文化の違いを深く理解し、尊重してください。オープンな議論を通じて、お互いの強みが最も活きる「役割分担」を明確にすることで、一社では到達できない高い価値創造(シナジー)が可能になります。
| 成功のポイント | 陥りやすい失敗(アンチパターン) | 理想的な状態 |
| 対等な関係 | 大手と中小の「下請け」構造化 | 役割の異なる「専門家同士」の対話 |
| 目的の共有 | 自社利益のみの優先、ゴールの乖離 | 双方の利益が一致する「共通の北極星」 |
| 連携の関係 | 互いの業務領域への不信・干渉 | 強みを引き出し合う「相互信頼」 |
共創マーケティングを成功させる3つのコツ
共創マーケティングとは、企業が一方的に商品やメッセージを届けるのではなく、企画・開発・プロモーションなどのプロセスに顧客(ユーザー)を巻き込み、対話を通じて共にブランド価値を創り上げる手法です。
顧客を「消費者」から「価値創造のパートナー」へと変えるためには、以下の実務的なアプローチが不可欠です。
1. 「心理的所有権」を醸成し、熱狂的なファンを作る
ユーザーに「自分がこのブランドを育てている」という当事者意識(心理的所有権)を持ってもらうことが、共創の最大のポイントです。単にアイデアを採用するだけでなく、開発の裏側にある苦労や、なぜその意見を選んだのかという「ストーリー」を丁寧に共有しましょう。自分の声がブランドの一部になったと感じたユーザーは、SNSで自発的に発信してくれる最強のアンバサダーへと進化します。
2. 参加ハードルの「階段」を設計する
「画期的な商品アイデアをください」と最初から高いハードルを設けると、参加者は一部の熱心な層に限定されてしまいます。
- ライトな参加: 「AとB、どっちのデザインが好き?」といったワンクリックの投票
- ミドルな参加: 掲示板での自由な意見交換やアンケート
- ディープな参加: 座談会への出席や、試作品の先行モニター このように、気軽に参加できる入り口から、深く関われる場まで「階段」を用意することで、幅広い層から多様な視点を集めることが可能になります。
3. 対話データを「企業の資産」として蓄積・分析する
外部のSNS(XやInstagram等)での共創は拡散力には優れますが、データが流れやすく、個々の発言と顧客属性を結びつけた深い分析が困難です。 共創マーケティングを長期的な戦略にするには、自社独自のプラットフォームを活用し、「誰が、どのようなインサイト(本音)を持っているか」を蓄積することが重要です。この蓄積された対話データこそが、次なるヒット商品を生むための確かなエビデンス(証拠)となります。
まとめ|共創・異業種連携がビジネスの未来を切り拓く
共創(Co-Creation)は、もはや単なる協力関係ではなく、変化の激しい市場で勝ち残るための「生存戦略」です。
自社にない視点や技術を外部から取り入れることで、新規事業の創出やマーケティングの革新は劇的に加速します。成功の鍵は、「対等な関係」「目的の共有」「強みの補完」を維持し、一過性のイベントで終わらせない仕組みを作ることです。
「何から手をつければいいか」とお悩みの場合は、まずはパートナーや顧客と円滑に繋がれる専用プラットフォームの構築から検討してみてください。
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