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SNS構築

SNSの構築・開発費用について解説! 独自SNSの構築メリットは?

2025年12月22日

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本記事では、独自のSNS(コミュニティサイト)構築を検討されている方に向けて、構築の基本知識からメリット、手法別の費用相場までを詳しく解説します。

  • SNSの種類: オープン型から特化型まで、ビジネスモデルに合わせた選択肢
  • 構築のメリット: 既存プラットフォームにはない「ファン囲い込み」と「データ活用」の強み
  • 開発手法と費用の比較: フルスクラッチ、パッケージ、SaaS別のコストと投資対効果
  • 必須機能の網羅: コミュニティ活性化に欠かせないタイムラインや通知機能

▼この記事を読むと解決できる悩み
プラットフォーム(FacebookやXなど)ではなく、あえて「独自SNS」を構築する意義が明確になります。また、サイト型とアプリ型の違いや、予算に合わせた最適な開発手法が理解できるため、具体的なプロジェクトの第一歩を踏み出せるようになります。

SNSアプリ・サイトの種類と特徴

SNSの文字の周りに人々が集まるイメージ図。

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)は、公開範囲や目的によって大きく3つの形態に分類されます。

種類特徴活用例
オープンSNS不特定多数に公開。拡散性が高い。Facebook, Instagram, X
クローズドSNS承認や招待が必要。機密性が高い。社内SNS, 招待制ファンクラブ
特化型SNS特定の趣味やテーマに限定。料理、趣味、特定ブランドのファンサイト

①オープンSNS

オープンSNSとは、投稿内容やプロフィールが不特定多数のユーザーに公開されるSNSのこと。誰でもメールアドレスやプロフィールを入力するだけで簡単に参加でき、個人だけでなく企業や店舗もアカウントを作成できるサービスが多くあります。

代表的なオープンSNSには、Facebook、Twitter、Instagram、TikTokなどがあります。不特定多数のユーザーが登録しているため、個人の自己PRだけでなく、企業や店舗もマーケティングや広告、宣伝の目的で活用しています。

さらに近年では、企業が自社のファンコミュニティサイトを構築し、サービスのファンを囲い込む形でマーケティングに活用する事例も増えています。

②クローズドSNS

クローズドSNSとは、特定の限られたユーザーのみが参加できるSNSです。参加には運営者の承認や、既存ユーザーからの招待が必要で、投稿内容やプロフィールは登録者だけが閲覧可能です。

FacebookやInstagramでも投稿の公開範囲を制限できますが、クローズドSNSはそもそも参加者自体が制限されています。

活用例としては社内SNSがあり、広義ではChatworkやSlackなどのビジネスチャットも含まれますが、狭義では社内コミュニケーションの活性化を目的に導入されるSNSを指します。

特化型SNSもある

特化型SNSとは、特定の属性や目的に特化したユーザーのみを繋ぐプラットフォームです。主に以下の3つの切り口があります。

<特化型SNSの定義と分類>

  • 趣味・嗜好特化型: 特定の趣味(登山、料理、車など)を深く追求する人だけが集まる。
  • 組織・属性特化型: 特定の資格保持者、卒業生、あるいは同じ企業に属する人のみが参加する。
  • 自社ファン特化型(ファンコミュニティ): メーカーやブランドが自社製品のファンのために提供する。最近、大手が注力している「ファンコミュニティサイト」の多くは、オープンSNSの要素を持った特化型SNSに該当します。

独自SNSを構築する最大のメリット

既存の巨大プラットフォームがある中で、自社独自のSNSを持つ最大の利点は「データの所有」と「自由なマーケティング」にあります。

  • ファンの囲い込み:外部プラットフォームのアルゴリズムに左右されず、直接ユーザーにアプローチできます。
  • 独自のUI/UX:自社ブランドの世界観を100%反映したデザインや機能を実現できます。
  • マーケティングの自由度:独自のアンケートやデータ分析、自社サイトへの誘導が制限なく行えます。

万人向けに創られたSNSの場合は、自社サイトへの誘導が限られていたり、自由にアンケートをしたりなどが難しいです。

SNSアプリ・SNSサイトの違い

構築にあたって「Webサイト型」か「アプリ型(iOS/Android)」かの選択は重要です。それぞれメリット・デメリットがあるため、目的や予算に応じて検討することが大切です。

形式メリットデメリット
Webサイト型ダウンロード不要でアクセスが容易。開発コストが低い。プッシュ通知が弱く、リピート率向上に工夫が必要。
アプリ型プッシュ通知で再訪を促せる。動作が高速で快適。ダウンロードの壁があり、ストアの審査が必要。

両方構築すれば利便性は高まりますが、運用の手間も増えます。まずはWebサイトで集客とマネタイズを確認してから、アプリを検討するのが効率的です。

SNSアプリ・サイトに最低限必要な7つの基本機能

SNSの価値はユーザー同士の交流(エンゲージメント)にあります。構築前に、最低限備えておくべき基本機能を整理しましょう。

1. コミュニティ機能(グループ作成)

サイト全体が大きなコミュニティですが、その中でさらに趣味やテーマを細分化した「グループ(小コミュニティ)」をユーザーが自由に立ち上げられる機能です。共通の話題を持つ者同士が深く繋がる場を作ることで、サイト全体の滞在時間と活性化に貢献します。

2. 会員管理・プロフィール機能

  • 管理者側: 登録ユーザーの検索、並び替え、ステータス変更、削除などの管理画面機能。
  • ユーザー側: 自己紹介や属性を設定するプロフィール機能。項目ごとに公開・非公開を選択できる仕様にすることで、ユーザーが安心して利用できる環境を整えます。

3. DM(ダイレクトメッセージ)・チャット

ユーザー間の1対1、あるいは特定の複数人によるリアルタイムな対話機能です。オープンな場では話せない深いやり取りを可能にすることで、ユーザー同士の関係性を強化します。

4. タイムライン機能

投稿やコメントを時系列で表示する、SNSの「顔」となる機能です。

  • 発展機能: 特定のユーザーのみを表示する「フォロー機能」や、共感を示す「いいね!」ボタンなどのリアクション機能を加えることで、投稿のモチベーションを高めます。

5. メディア投稿・シェア機能

テキストだけでなく、画像や動画を簡単に投稿・共有できる機能です。視覚的な情報共有を可能にすることで、情報の拡散性を高め、ユーザー同士のエンゲージメントを向上させます。

6. キーワード・ハッシュタグ検索

過去の投稿、コメント、ユーザープロフィールをキーワードで検索できる機能です。意外と見落とされがちですが、目的の情報や価値観の合うユーザーに素早く辿り着けるようにすることは、利便性の向上に直結します。

7. プッシュ通知・通知管理

新着メッセージや自分の投稿への反応をリアルタイムで知らせる機能です。アプリの再訪を促すために必須ですが、ユーザーが通知のオン・オフを細かく設定できる「使い勝手の良さ」もセットで検討すべきです。

SNS開発手法と費用の比較

開発の手法としては、一からオリジナルで開発するフルスクラッチ、あらかじめ用意されたモジュールに沿って開発するクラウド・SaaS型、パッケージ+カスタマイズ型の3つの方法があります。

開発手法初期費用の目安開発期間自由度
クラウド・SaaS型60万円〜約1ヶ月〜低(既存機能の範囲内)
パッケージ型100万円〜3ヶ月〜中〜高(柔軟な追加開発が可能)
フルスクラッチ300万円〜6ヶ月〜1年最高(ゼロから完全オリジナル)

クラウド・SaaS型

クラウド・SaaS型は、SNS構築に必要な機能がモジュール化された既存プラットフォームを利用して構築する方法です。

メリット>

  • フルスクラッチ型より短期間で開発可能(最短1か月程度も可)
  • フロントエンドからバックエンドまで、クラウド開発企業に一任できる

デメリット

  • 型にはまったシステムのため、独自性やオリジナリティのあるSNS構築は難しい

費用はプラットフォームや要件にもよりますが、60万円程度から始められます。

②パッケージ型+カスタマイズ型

パッケージ+カスタマイズ型は、必要な機能がモジュール化されており、要望に応じてカスタマイズ可能な構築方法です。

メリット>

  • フルスクラッチ型より開発期間・費用を抑えられる
  • クラウド・SaaS型よりカスタマイズ可能で、独自性やオリジナリティを出しやすい

デメリット>

  • フルスクラッチ型ほどの独自性は出せない
  • クラウド・SaaS型より開発期間が長く、費用が高くなりがち

開発期間は約3か月から、費用は100万円程度からを目安にするとよいでしょう。

③フルスクラッチ型

フルスクラッチ型は、ゼロからアプリやサイトを開発する方法です。

メリット

  • 要望に応じて自由に機能や仕様を設計可能
  • 他システムとの連携やインターフェースの柔軟性が高い

デメリット

  • すべて一から開発するため、開発期間が長くなる(最短3か月、場合によっては1年)
  • 開発ベンダーの力量によっては、セキュリティや動作面のリスクがある

費用は最低でも300万円程度からを想定するとよいでしょう。

SNSアプリ・サイト開発の5ステップ

SNSの立ち上げは、以下のステップで進めるのが一般的です。

要件定義(プロジェクトの核)

開発のスタート地点であり、最も重要なフェーズです。ターゲットユーザーが誰で、どのような課題を解決するためにSNSを利用するのかを徹底的に深掘りします。

  • ポイント: ビジネスモデルに基づき、必要な機能と「あえて実装しない不要な機能」を明確に切り分け、プロジェクトのスコープを確定させます。

設計(UI/UXとシステム基盤)

要件定義を具体的な形に落とし込む工程です。

  • UI/UXデザイン: 直感的で迷わない操作性、視認性の高い画面デザインを構築します。
  • システム設計: 大量データの処理や同時接続に耐えうるデータベース設計、サーバー環境の選定を行い、安定稼働の土台を作ります。

開発(実装とセキュリティ)

設計書に基づき、プログラミングを行います。

  • 安全性の担保: 機能の実装と並行し、個人情報を扱うSNSに不可欠なデータセキュリティやパフォーマンスの最適化をエンジニアが手動・自動で進めます。
  • マルチプラットフォーム対応: Web、iOS、Androidなど、対象に合わせた最適な言語やツールを選定します。

テスト(品質保証)

リリース前に、あらゆる利用シーンを想定した検証を行います。

  • 検証内容: 基本機能の動作確認に加え、負荷テスト(性能確認)、セキュリティ診断を実施します。バグの修正はもちろん、ユーザーとしての「使い心地」を改善し、品質を極限まで高めます。
  • リリース・運用保守(成長のサイクル)
  • App StoreやGoogle Playへの登録・審査を経て、ついに公開となります。
  • 公開後の重要性: リリースはあくまでスタートです。ユーザーのフィードバックを元にしたアップデート、不具合への迅速な対応、セキュリティパッチの適用など、継続的な運用保守体制を整えることが、長期的な成功を左右します。

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「カスタメディア」は、SNS、会員制サイト、ポータルサイトなどのオウンドメディア構築に特化したパッケージシステムです。約800サイト以上の導入実績を誇ります。

豊富な標準機能に加え、柔軟なカスタマイズが可能なため、「パッケージの安さ」と「スクラッチの自由度」のいいとこ取りが可能です。

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よくある質問(FAQ)

Q. 最初にWebサイト型とアプリ型のどちらを優先すべきですか?

A. まずはWebサイト型での立ち上げをおすすめします。
アプリはダウンロードのハードルが高いため、まずはWebサイトで集客を行い、ユーザー数が増えて「より日常的に使ってもらいたい」というフェーズでアプリ化するのが、コストと手間のリスクを抑えるコツです。

Q. SNSの「炎上」や「誹謗中傷」への対策はシステムで可能ですか?

A. はい、NGワード設定や通報機能の導入が一般的です。
あらかじめ不適切な言葉を投稿できないようにするフィルタリング機能や、ユーザー同士で通報できる機能を実装することで、管理コストを抑えつつ健全なコミュニティを維持できます。

Q. 独自SNSで収益を上げるにはどうすればよいですか?

A. 広告、有料会員、EC連携などが主な手法です。
SNS内の広告掲載だけでなく、特定の専門情報にアクセスできる有料会員制度や、コミュニティ内で関連商品を販売するコマース連携など、パッケージのカスタマイズ次第で多様なマネタイズが可能です。

まとめ

独自SNSの構築は、自社のファンを資産化するための強力な武器になります。最初は「パッケージ型」を活用してコストを抑えつつ、ターゲット層に刺さる「特化型」のコンセプトを磨くことが成功の近道です。具体的な仕様や費用感が気になる方は、まずは実績豊富なベンダーへ相談してみましょう。

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