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【分かりやすく解説】KPIとKGI違いとは?具体例やKPIツリー作成法を解説
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新規事業の現場では、「数字は追っているが、売上に繋がっている実感が湧かない」という悩みが絶えません。成功の鍵は、目標(KGI)と戦略(KSF)、そして現場の行動(KPI)を一本の線でつなぐ一貫性にあります。
この記事では、現在の市場環境に即した正しい指標の使い分けと、現場を迷わせない具体的な設定方法を分かりやすく解説します。
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目次
KPIとKGIの違いとは?
KPIとKGIの違いは、一言で言えば「ゴールの数字か、プロセスの数字か」という点です。
KGIはゴール、KPIは道しるべ
KGI(重要目標達成指標)はビジネスの最終的な目的地であり、KPI(重要業績評価指標)はその目的地へ辿り着くための「通過点」を指します。
目的地(KGI)が決まっていても、そこへ至る道のり(KPI)が計測できていなければ、現在地を見失い、挫折する原因となります。
結果を追うか、原因を追うか
KGIは「結果」であり、KPIは「原因」を数値化したものです。
「今月の売上が足りない」という結果(KGI)を嘆くだけでは状況は変わりません。売上の原因となる「商談の数」や「サイトへの訪問者数」といったKPIを改善することで、初めて最終的な結果をコントロールできるようになります。なければなりません。
【関連記事】:【業種別】KPIの具体例32選|新規事業のKPI設定方法まで網羅
KSFとは?KPIとKGIとの関係性
指標を管理する上で、数字以上に重要なのが「戦略の焦点」であるKSFです。
KSFは「成功の最優先ポイント」
KSF(重要成功要因)とは、「そのビジネスで勝つために、最も力を入れるべきポイント」のことです。
どれだけ数字(KPI)を追っても、この最優先ポイントがズレていると成果は出ません。例えば、スピードが命のビジネスなのに「丁寧さ」を最優先に設定しては、目標達成は遠のきます。
【関連記事】:KFSとは?KSFとの違いや成功事例、分析手法を分かりやすく解説!
KGI・KSF・KPIのつながり図解

これら3つは、KGI(最終目標) ← KSF(最優先ポイント) ← KPI(具体的な行動) という関係でつながっています。
「利益を出す(KGI)」ために、「リピート客を増やす(KSF)」という戦略を選び、そのために「メルマガ開封率(KPI)」を計測する。このつながりこそが、事業を成功させるシナリオになります。
KPIとKGIを設定するメリット
正しい数値目標を設定することは、単なる管理ではなく、事業成長のブースターとなります。
意思決定のスピードが劇的に上がる
共通の指標があることで、「何をすべきか」の判断に迷いがなくなります。
「なんとなく調子が悪い」といった曖昧な議論が消え、「このKPIが目標を下回っているから、この施策に予算を集中させよう」と、データに基づいた迅速かつ正確な判断が可能になります。
チームの「納得感」と「自律性」を生む
目標が数値化されることで、評価の透明性が高まり、チームが一つになります。
自分の日々の行動がどのように最終目標(KGI)に寄与しているかが可視化されるため、メンバーは「やらされ仕事」ではなく、自ら考えて動く自律的な組織へと変化します。
投資対効果(ROI)を最大化できる
「売上に繋がらないムダな活動」を早期に発見し、リソースの浪費を防げます。
限られた予算や人員を、最優先ポイント(KSF)に直結するKPIの改善だけに集中投下することで、最小の投資で最大の利益を生み出す体質を作ることができます。
KPI・KGI・KSFの具体例
実際のビジネス現場で、これら3つの指標をどのように使い分けるべきか、代表的な3つのモデルで解説します。
| 業界・ビジネスモデル | KGI(最終目標) | KSF(最優先ポイント) | KPI(具体的な行動指標) |
| 新規事業(SaaS) | 月間収益 1,000万円 | 既存顧客の定着率向上 | ・解約率(チャーンレート)3%以下 ・週3回以上のログイン率 |
| B2B製造・営業 | 年間受注 100件 | 決裁権を持つ層へのリーチ | ・役職者限定セミナー参加数 ・商談化率 20%以上 |
| プラットフォーム運営 | 月間流通額 1億円 | 出品の豊富さと鮮度維持 | ・1日あたりの新規出品数 50件 ・マッチング成立率 15% |
指標の役割を「ビジネス用語」で整理する
言葉の定義で迷ったときは、以下の役割に当てはめて考えると、組織内での意思疎通がスムーズになります。
- KGI(結果):経営層が評価する「最終利益」
事業の成否を判断する最終的な数字です。
(例:売上、営業利益、市場シェア) - KSF(戦略):事業を支える「勝利の定石」
目標達成のために最も注力すべき要素です。
(例:独自の技術力、圧倒的なサポート体制、ブランド信頼度) - KPI(行動):現場が日々管理する「先行指標」
戦略が正しく実行されているかを測る物差しです。
(例:有効商談数、提案数、デモ実施数)
【B2Bにおける成功の秘訣】
競合との差別化が困難な現在の市場では、KPIに「数」だけでなく、「顧客満足度(NPS)」や「返信スピード」といった「質」の指標を組み込むことが重要です。これらがKSF(最優先ポイント)を支える土台となり、結果としてKGIの安定的な達成につながります。
KPIとKGIの設定方法
形だけの指標で終わらせないための、具体的かつ正しい設定の手順です。
KGI:期限と数値を明確にする
KGIは「売上を伸ばす」といった曖昧なものではなく、「いつまでに、いくら達成するか」を明確にします。期限と数字がセットになって初めて、逆算した計画が立てられます。
KPI:現場がコントロールできる数字
現場のスタッフが「自分の行動で変えられる数字」をKPIにします。
例えば、KPIの活用においては、景気に左右される数字よりも「自分の訪問件数」のように自律的に動かせる指標が適しています。
KPIツリーの作り方(実戦5ステップ)

KPIツリーを正しく作るコツは、単なる分解ではなく、「上の指標 = 下の指標の合計(または積)」という数式を維持することです。
STEP1:KGIを「数式」に分解可能な状態にする
まずはKGIを具体的な数字にします。この際、「売上」のように分解しやすいものを選んでください。
- 例: 年間売上 1.2億円
STEP2:要素を「掛け算(×)」で1階層目に分ける
ここが最重要です。KGIを構成する要素を、必ず「計算式」で分解します。
- 売上 = 「顧客数」 × 「顧客単価」 このように分解することで、数字の根拠が明確になります。
STEP3:1階層目をさらに「足し算(+)」で詳細化する
次に、それぞれの要素をアクションが見えるまで細かくします。
- 顧客数 = 「新規顧客数」 + 「既存顧客数」
- 新規顧客数 = 「リード獲得数」 × 「商談化率」 × 「成約率」
STEP4:KSF(最優先ポイント)を特定して重点項目にする
すべての数字を均等に追うのは不可能です。分解したツリーの中から、今期最も伸び代がある(=改善インパクトが大きい)箇所を「重点管理項目」として指定します。
- 例: 成約率が十分高いなら、集客側の「商談数」を重点項目にする。
STEP5:数値を「現場の行動(アクション)」に紐付ける
ツリーの末端にある指標を、現場が日々実行できる具体的なタスクにまで落とし込みます。
- 例: 「商談数 20件」を目指すために、「1日5件のアウトバウンドコール」や「週2回の広告クリエイティブ改善」を実行する。
KPIとKGIに関するよくある質問
Q. 戦略と数字、どちらを先に決める?
A. まず戦略(KSF)を決め、その後に数字(KPI)を設定します。 「何を武器に勝つか」が決まっていない状態で、ただ数字だけを追いかけても、努力が空振りに終わる可能性が高くなります。
Q. 目標が達成できない時の見直し方は?
A. KPIは達成しているか、そのKPIはKGIに直結しているかを確認してください。 もしKPIを達成しているのにゴールに近づかないなら、戦略(KSF)そのものが間違っている可能性があります。
Q. 指標を変えるタイミングはいつ?
A. 市場環境が大きく変わった時、または半年〜1年ごとの定期更新が理想です。 古い指標に縛られ続けると、時代の変化に対応できず、チャンスを逃すことになります。
まとめ|正しい指標が事業を伸ばす
KPI・KGI・KSFを正しく使いこなすことは、不確実な時代において「勝てる確率」を最大化させる唯一の方法です。数字をチームを縛る道具にするのではなく、全員で成功を勝ち取るための共通言語として活用しましょう。
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