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【業種別】KPIの具体例32選|新規事業のKPI設定方法まで網羅
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新規事業の立ち上げ期、多くの担当者が「何を目標にすればいいか」という壁に突き当たります。実は成功の鍵は、既存事業の物差しを捨て、フェーズに合わせた正しい指標を設計する能力にあります。
この記事では、KPIの基礎から業種別の実例、数値化のコツまで、実務の視点で分かりやすく解説します。
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目次
KPIとは?

KPIとは、最終目標であるKGIを達成するために、日々の行動が正しく実行されているかを測定するための「重要業績評価指標」です。
KGI(重要目標達成指標)がビジネスの最終的な「目的地」であるのに対し、KPIはそのゴールにたどり着くための「通過点(道しるべ)」といえます。目的地だけを見ていても、今の歩みが正しいかは分かりません。一つひとつの道しるべを確実に通過していくことで、迷わずに最短距離でゴールへ到達できるようになります。
【関連記事】:【分かりやすく解説】KPIとKGI違いとは?具体例やKPIツリー作成法を解説
KPI設定のポイント
実効性のあるKPI設定は、単なる数字の割り当てではなく、「KGI(最終目標)から逆算した論理的な仮説」を立てることに集約されます。
以下のポイントを網羅することで、現場が迷わず動き、かつ確実な成果に繋がる指標を設計できます。
- KGIを数式で分解する(KPIツリー)
「売上=客数×客単価」のように分解し、どの要素を動かせば目標に届くかを可視化します。 - 最優先ポイント(KSF)を「1つ」に絞り込む
分解した指標の中から、今最も注力すべき「事業成功の鍵(KSF)」を特定します。リソースを分散させないよう、原則として1つ(多くても3つまで)に絞り、そこに組織の力を集中させることが重要です。 - 現場の「具体的な行動」と連動させる
指標をさらに「1日10件の新規架電」といった明日から実行可能なタスクまで落とし込みます。 - 先行指標と遅行指標を分ける
売上(遅行)を追うのではなく、その予兆となる「資料請求数(先行)」を追うことで、早期の軌道修正を可能にします。 - 柔軟な「修正」を前提にする
市場の反応を見ながら、定期的に指標自体を見直す勇気が必要です。
KPIの具体例|業界別・職種別32選
自社のビジネスモデルに最適なKPIを選べるよう、30個以上の具体例を業界・職種別に整理しました。
IT・SaaS・デジタルサービスのKPI例
| 指標(KPI例) | 指標の意味と役割 |
| MRR(月次経常収益) | 毎月決まって発生する売上の規模を測定 |
| チャーンレート(解約率) | サービスがどれだけ顧客に継続されているか |
| LTV(顧客生涯価値) | 1顧客が契約終了までにいくら利益をもたらすか |
| ARPU(ユーザー平均単価) | ユーザー1人あたりの平均売上 |
| 有料転換率 | 無料版から有料版へ移行した割合 |
| アクティブ率(DAU/MAU) | 実際にサービスを利用している顧客の割合 |
B2B営業・マーケティングのKPI例
| 指標(KPI例) | 指標の意味と役割 |
| リード獲得数 | 見込み客の連絡先を獲得した件数 |
| CPA(顧客獲得単価) | 1件のリードや受注を獲得するのにかかった費用 |
| 商談化率 | 獲得したリードのうち、商談に繋がった割合 |
| 有効商談数 | 予算や時期が明確な、質の高い商談の数 |
| 受注率(成約率) | 商談から実際の契約に至った割合 |
| 営業サイクル(受注リードタイム) | 接点を持ってから受注するまでにかかった日数 |
製造業・メーカーのKPI例
| 指標(KPI例) | 指標の意味と役割 |
| 設備稼働率 | 設備が計画通りに動いている時間の割合 |
| 直行率(良品率) | 手直しなしで一発で合格した製品の割合 |
| 在庫回転率 | 在庫が一定期間に何回入れ替わったか |
| 製造リードタイム | 原材料投入から製品完成までにかかる時間 |
| 設備総合効率(OEE) | 稼働率・性能・品質を総合した生産性の指標 |
システム開発・エンジニア組織のKPI例
| 指標(KPI例) | 指標の意味と役割 |
| デプロイ頻度 | コードを本番環境へ公開した回数(開発速度) |
| スプリント完了率 | 計画したタスクを期間内にどれだけ終えたか |
| 変更失敗率 | 公開したコードに不具合があった割合(品質) |
| 平均修復時間(MTTR) | 障害発生から復旧までにかかった平均時間 |
| コードレビュー時間 | レビュー依頼から完了までにかかった時間 |
店舗・小売・サービス業のKPI例
| 指標(KPI例) | 指標の意味と役割 |
| 客単価 | 顧客1人が1回の買い物で支払う金額 |
| 買い上げ率(CVR) | 来店客のうち、実際に購入した人の割合 |
| リピート率 | 全顧客のうち、2回目以降の来店の割合 |
| 座席回転率 | 1つの席を1日に何人の客が利用したか |
| 公式LINE登録数 | デジタル接点を持てた見込み客の数 |
人事・総務(バックオフィス)のKPI例
| 指標(KPI例) | 指標の意味と役割 |
| 採用単価 | 1人の入社を確定させるのにかかった費用 |
| 内定承諾率 | 出した内定に対して入社を決めた人の割合 |
| 早期離職率 | 入社1年(または3年)以内に退職した割合 |
| 残業削減率 | 業務効率化の結果、どれだけ残業を減らせたか |
| ペーパーレス化率 | 業務フローから紙のやり取りを排除できた割合 |
新規事業のKPI設定方法|全3段階
新規事業のKPIは、事業の不確実性に合わせて「売上」ではなく「学習と検証の質」を測定する指標から始めるのが鉄則です。
立ち上げ期:課題検証の指標例
売上が立たない初期フェーズでは、売上よりも「顧客の悩みを解決できているか」を測る行動指標を優先します。
- 指標例
ターゲットへのヒアリング数、試作品に対する「欲しい」という反応率、課題合致率
導入期:プロダクト定着の指標例
製品が市場に受け入れられ始めた時期は、売上の額よりもユーザーの「継続性や熱量」を数値化します。
- 指標例
継続利用率(リテンション)、ユーザーからの紹介数、NPS(推奨度スコア)
拡大期:収益化と成長の指標例
一気に規模を広げる成長フェーズでは、投資に対してどれだけ効率よく収益を得られているかを測ります。
- 指標例
1人あたりの獲得コスト(CAC)、収益の伸び率、限界利益
KPI運用で失敗しないための注意点
数字を追うことが目的化して組織が硬直しないよう、運用の柔軟性を担保することが重要です。
KPI 数値化 できない時の対処法
「顧客満足度」など直接数値化しにくいものは、その状態を示す「代替指標(プロキシ指標)」に変換して管理します。 例えば、満足度であれば「アンケートの点数」や「お礼メールの数」、組織の活性化であれば「1on1の実施数」などを数値として扱います。「測れないからやらない」のではなく、最も事実に近い行動をカウントすることが管理の要です。
数字による現場の疲弊と離職リスク
過度な管理や無理なノルマ設定は、現場の士気を下げ、データの改ざんや離職を招くリスクがあります。 KPIはあくまで「改善のためのヒント」です。誰かを責める道具ではなく、次の打ち手を議論するための共通言語であることをチームで共有してください。
部門間の連携を阻む「部分最適」
自部署の数字だけを追いすぎると、前後の工程に負荷がかかり、会社全体の利益を損なう「部分最適」に陥ります。 全体ゴール(KGI)に貢献できているか、他部署のKPIとの整合性が取れているかを常に俯瞰することが、新規事業の成功率を高めます。
KPIに関連する重要用語の解説

KPIを正しく運用するためには、対となる「KGI」や、成功の鍵を握る「KSF」との繋がりを理解することが不可欠です。
これら3つの用語は、ビジネスを成功に導くための「セット」として機能します。
- KGI(重要目標達成指標)
ビジネスの最終的な「目的地(ゴール)」です。売上高、利益数、成約数など、最終的に達成したい「結果」を数値化したものです。 - KSF(重要成功要因)
目的地にたどり着くために、最も力を入れるべき「攻略ポイント」です。競合他社に勝つための急所や、顧客が購入を決める決定打を指します。 - KPI(重要業績評価指標)
攻略ポイント(KSF)が正しく実行されているかを測る「計器」です。KSFを数値でモニタリングし、プロセスが順調かを確認します。
KPIに関するよくある質問
Q. 新規事業で「売上」をKPIにしてはいけないのですか?
A. 初期段階では避けるべきです。 初期は売上よりも「価値検証」が先決です。目先の売上だけを追うと、本質的な課題解決を後回しにする恐れがあります。
Q. KPIはいくつ設定するのが理想的ですか?
A. 1つのチームに対して、最大でも3つまでに絞ってください。 指標が多いと現場のエネルギーが分散し、結果として何も達成できなくなります。「これさえ動けば成功する」という急所を明確にしましょう。
Q. 既存事業のKPIをそのまま流用しても良いですか?
A. おすすめしません。 既存事業は「効率」を、新規事業は「探索」を重視します。既存の物差しでは、新規事業特有の成長の兆しを見逃すリスクがあります。
まとめ|指標を「立てる」から「動かせる」組織へ
ここまでKPIの設計方法を解説してきましたが、最大の課題は「設計した指標を誰が、どう運用するか」にあります。特に新規事業において、不確実な数字を読み解き、即座に軌道修正できるリーダーの存在は、事業の生存率を左右します。
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