マーケティングBLOG

業界別|KPIの具体例32選。新規事業のKPI設定方法まで解説

【業種別】KPIの具体例32選|新規事業のKPI設定方法まで網羅

2026年2月13日

Share

  • Xでシェア
  • facebookでシェア
  • LINEで送る

導入実績800サイト以上!!
「カスタメディア」の事例ダウンロードは
こちら

事例集をダウンロードする(無料)

新規事業の立ち上げ期、多くの担当者が「何を目標にすればいいか」という壁に突き当たります。実は成功の鍵は、既存事業の物差しを捨て、フェーズに合わせた正しい指標を設計する能力にあります。

この記事では、KPIの基礎から業種別の実例、数値化のコツまで、実務の視点で分かりやすく解説します。

▼【最大75%助成】新規事業開発で失敗しない知識とスキルが身に付くリスキリング・プログラム(ご紹介)

KPIとは?

KPIとは、最終目標であるKGIを達成するために、日々の行動が正しく実行されているかを測定するための「重要業績評価指標」です。

KGI(重要目標達成指標)がビジネスの最終的な「目的地」であるのに対し、KPIはそのゴールにたどり着くための「通過点(道しるべ)」といえます。目的地だけを見ていても、今の歩みが正しいかは分かりません。一つひとつの道しるべを確実に通過していくことで、迷わずに最短距離でゴールへ到達できるようになります。

【関連記事】:【分かりやすく解説】KPIとKGI違いとは?具体例やKPIツリー作成法を解説

KPI設定のポイント

実効性のあるKPI設定は、単なる数字の割り当てではなく、「KGI(最終目標)から逆算した論理的な仮説」を立てることに集約されます。

以下のポイントを網羅することで、現場が迷わず動き、かつ確実な成果に繋がる指標を設計できます。

  • KGIを数式で分解する(KPIツリー)
    「売上=客数×客単価」のように分解し、どの要素を動かせば目標に届くかを可視化します。
  • 最優先ポイント(KSF)を「1つ」に絞り込む
    分解した指標の中から、今最も注力すべき「事業成功の鍵(KSF)」を特定します。リソースを分散させないよう、原則として1つ(多くても3つまで)に絞り、そこに組織の力を集中させることが重要です。
  • 現場の「具体的な行動」と連動させる
    指標をさらに「1日10件の新規架電」といった明日から実行可能なタスクまで落とし込みます。
  • 先行指標と遅行指標を分ける
    売上(遅行)を追うのではなく、その予兆となる「資料請求数(先行)」を追うことで、早期の軌道修正を可能にします。
  • 柔軟な「修正」を前提にする
    市場の反応を見ながら、定期的に指標自体を見直す勇気が必要です。

KPIの具体例|業界別・職種別32選

自社のビジネスモデルに最適なKPIを選べるよう、30個以上の具体例を業界・職種別に整理しました。

IT・SaaS・デジタルサービスのKPI例

指標(KPI例)指標の意味と役割
MRR(月次経常収益)毎月決まって発生する売上の規模を測定
チャーンレート(解約率)サービスがどれだけ顧客に継続されているか
LTV(顧客生涯価値)1顧客が契約終了までにいくら利益をもたらすか
ARPU(ユーザー平均単価)ユーザー1人あたりの平均売上
有料転換率無料版から有料版へ移行した割合
アクティブ率(DAU/MAU)実際にサービスを利用している顧客の割合

B2B営業・マーケティングのKPI例

指標(KPI例)指標の意味と役割
リード獲得数見込み客の連絡先を獲得した件数
CPA(顧客獲得単価)1件のリードや受注を獲得するのにかかった費用
商談化率獲得したリードのうち、商談に繋がった割合
有効商談数予算や時期が明確な、質の高い商談の数
受注率(成約率)商談から実際の契約に至った割合
営業サイクル(受注リードタイム)接点を持ってから受注するまでにかかった日数

製造業・メーカーのKPI例

指標(KPI例)指標の意味と役割
設備稼働率設備が計画通りに動いている時間の割合
直行率(良品率)手直しなしで一発で合格した製品の割合
在庫回転率在庫が一定期間に何回入れ替わったか
製造リードタイム原材料投入から製品完成までにかかる時間
設備総合効率(OEE)稼働率・性能・品質を総合した生産性の指標

システム開発・エンジニア組織のKPI例

指標(KPI例)指標の意味と役割
デプロイ頻度コードを本番環境へ公開した回数(開発速度)
スプリント完了率計画したタスクを期間内にどれだけ終えたか
変更失敗率公開したコードに不具合があった割合(品質)
平均修復時間(MTTR)障害発生から復旧までにかかった平均時間
コードレビュー時間レビュー依頼から完了までにかかった時間

店舗・小売・サービス業のKPI例

指標(KPI例)指標の意味と役割
客単価顧客1人が1回の買い物で支払う金額
買い上げ率(CVR)来店客のうち、実際に購入した人の割合
リピート率全顧客のうち、2回目以降の来店の割合
座席回転率1つの席を1日に何人の客が利用したか
公式LINE登録数デジタル接点を持てた見込み客の数

人事・総務(バックオフィス)のKPI例

指標(KPI例)指標の意味と役割
採用単価1人の入社を確定させるのにかかった費用
内定承諾率出した内定に対して入社を決めた人の割合
早期離職率入社1年(または3年)以内に退職した割合
残業削減率業務効率化の結果、どれだけ残業を減らせたか
ペーパーレス化率業務フローから紙のやり取りを排除できた割合

新規事業のKPI設定方法|全3段階

新規事業のKPIは、事業の不確実性に合わせて「売上」ではなく「学習と検証の質」を測定する指標から始めるのが鉄則です。

立ち上げ期:課題検証の指標例

売上が立たない初期フェーズでは、売上よりも「顧客の悩みを解決できているか」を測る行動指標を優先します。

  • 指標例
    ターゲットへのヒアリング数、試作品に対する「欲しい」という反応率、課題合致率

導入期:プロダクト定着の指標例

製品が市場に受け入れられ始めた時期は、売上の額よりもユーザーの「継続性や熱量」を数値化します。

  • 指標例
    継続利用率(リテンション)、ユーザーからの紹介数、NPS(推奨度スコア)

拡大期:収益化と成長の指標例

一気に規模を広げる成長フェーズでは、投資に対してどれだけ効率よく収益を得られているかを測ります。

  • 指標例
    1人あたりの獲得コスト(CAC)、収益の伸び率、限界利益

KPI運用で失敗しないための注意点

数字を追うことが目的化して組織が硬直しないよう、運用の柔軟性を担保することが重要です。

KPI 数値化 できない時の対処法

「顧客満足度」など直接数値化しにくいものは、その状態を示す「代替指標(プロキシ指標)」に変換して管理します。 例えば、満足度であれば「アンケートの点数」や「お礼メールの数」、組織の活性化であれば「1on1の実施数」などを数値として扱います。「測れないからやらない」のではなく、最も事実に近い行動をカウントすることが管理の要です。

数字による現場の疲弊と離職リスク

過度な管理や無理なノルマ設定は、現場の士気を下げ、データの改ざんや離職を招くリスクがあります。 KPIはあくまで「改善のためのヒント」です。誰かを責める道具ではなく、次の打ち手を議論するための共通言語であることをチームで共有してください。

部門間の連携を阻む「部分最適」

自部署の数字だけを追いすぎると、前後の工程に負荷がかかり、会社全体の利益を損なう「部分最適」に陥ります。 全体ゴール(KGI)に貢献できているか、他部署のKPIとの整合性が取れているかを常に俯瞰することが、新規事業の成功率を高めます。

KPIに関連する重要用語の解説

KFC・KGI・KPI図解

KPIを正しく運用するためには、対となる「KGI」や、成功の鍵を握る「KSF」との繋がりを理解することが不可欠です。

これら3つの用語は、ビジネスを成功に導くための「セット」として機能します。

  • KGI(重要目標達成指標)
    ビジネスの最終的な「目的地(ゴール)」です。売上高、利益数、成約数など、最終的に達成したい「結果」を数値化したものです。
  • KSF(重要成功要因)
    目的地にたどり着くために、最も力を入れるべき「攻略ポイント」です。競合他社に勝つための急所や、顧客が購入を決める決定打を指します。
  • KPI(重要業績評価指標)
    攻略ポイント(KSF)が正しく実行されているかを測る「計器」です。KSFを数値でモニタリングし、プロセスが順調かを確認します。

KPIに関するよくある質問

  1. Q. 新規事業で「売上」をKPIにしてはいけないのですか?

    A. 初期段階では避けるべきです。 初期は売上よりも「価値検証」が先決です。目先の売上だけを追うと、本質的な課題解決を後回しにする恐れがあります。

  2. Q. KPIはいくつ設定するのが理想的ですか?

    A. 1つのチームに対して、最大でも3つまでに絞ってください。 指標が多いと現場のエネルギーが分散し、結果として何も達成できなくなります。「これさえ動けば成功する」という急所を明確にしましょう。

  3. Q. 既存事業のKPIをそのまま流用しても良いですか?

    A. おすすめしません。 既存事業は「効率」を、新規事業は「探索」を重視します。既存の物差しでは、新規事業特有の成長の兆しを見逃すリスクがあります。

まとめ|指標を「立てる」から「動かせる」組織へ

ここまでKPIの設計方法を解説してきましたが、最大の課題は「設計した指標を誰が、どう運用するか」にあります。特に新規事業において、不確実な数字を読み解き、即座に軌道修正できるリーダーの存在は、事業の生存率を左右します。

カスタメディアでは、こうした「事業成長を自走させる人材」を育成する、新規事業・事業成長特化型のリスキリング・プログラムを提供しています。

  • 最大75%の助成金活用が可能
    人材開発支援助成金(厚生労働省)を活用し、コストを最小限に抑えた戦略的人材投資を実現。
  • 「座学で終わらせない」実践型研修
    本記事で解説したKPIツリー構築やKSF分析を、講師による直接指導のもと、貴社の実事業を題材に分かりやすく習得。
  • 一流の支援者による伴走
    優秀な新規事業経験者や支援実績豊富な講師陣が、最新の事業マネジメント手法を分かりやすく伝授します。

「理論を知っている」リーダーではなく、「現場の数字を動かし、目標を突破できる」チームを構築しませんか?

▼新規事業開発で失敗しない知識とスキルが身に付くリスキリング・プログラム(資料ダウンロード)

新規事業ご相談バナー
新規事業ご相談バナー