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定着率90%超のナレッジマネジメント|失敗を防ぐ導入手順と運用のコツ
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属人化の解消や業務効率化に不可欠なナレッジマネジメントですが、ツールを導入しただけで終わってしまう企業が少なくありません。本記事では、成功の鍵を握る「SECIモデル」の基本から、現場の負担を減らし自発的な情報共有を促す実務的な運用のコツまで、専門家が分かりやすく解説します。
目次
ナレッジマネジメントとは
ナレッジマネジメントとは、個人の持つ知識や経験を組織全体で共有し、創造的な仕事や効率化に活かす経営手法のことです。 単なる情報の保管ではなく、それらを活用して新しい価値を生み出し続ける仕組み作りを指します。
定義と基本的な考え方
ナレッジマネジメントは、従業員一人ひとりが現場で得た知恵(ナレッジ)を会社の資産として蓄積し、誰でも活用できるようにする取り組みです。これにより、ベテランの退職による技術流出を防ぎ、新人教育のスピードを早めることが可能になります。
暗黙知と形式知の違い
知識には、言葉にできない経験則である「暗黙知」と、文章や図解で説明できる「形式知」の2種類があります。ナレッジマネジメントの要諦は、個人の中に眠る暗黙知を形式知に変換し、それを組織で共有して新たな暗黙知へと昇華させるサイクル(SECIモデル)を回すことにあります。
注目される背景と導入メリット
ナレッジマネジメントが今改めて注目されている理由は、労働人口の減少に伴う「スキルの継承」が企業の存続に直結する課題となっているためです。
属人化解消と生産性向上
「担当者が不在だと仕事が進まない」という属人化を解消することで、チーム全体の生産性が向上します。誰が対応しても一定の品質を維持できる体制が整うと、特定の社員への業務集中が防げ、組織全体のワークライフバランス改善にも寄与します。
教育コストの削減
過去の成功事例やトラブル対応の記録が整理されていると、新人が自ら学べる環境が整い、教育担当者の負担が大幅に軽減されます。同じミスを繰り返さないための知恵が共有されることで、会社全体のサンクコストを最小限に抑えることが可能です。
ナレッジマネジメントの主な手法
ナレッジマネジメントを実現するためには、自社の目的に合ったITツールの活用が不可欠です。
ツールの種類と特徴
ナレッジマネジメントツールには、主に「文書管理型」「社内Wiki型」「FAQ型」「SNS・チャット型」の4つのタイプがあります。
| ツールタイプ | 特徴 | 向いている用途 |
| 文書管理型 | ファイル単位で保管・検索 | 契約書、公的資料、大容量資料 |
| 社内Wiki型 | ブラウザで直接編集・更新 | マニュアル、ノウハウ、議事録 |
| FAQ型 | 質問と回答をセットで蓄積 | カスタマーサポート、社内問合せ |
| SNS・チャット型 | タイムライン形式で交流 | アイデア出し、速報性の高い共有 |
導入の具体的な手順
システムを導入する前に、まずは「何のためにやるのか」という土台を固める必要があります。
目的設定と対象範囲の決定
「営業の成約率を上げたい」「カスタマーサポートの回答時間を短縮したい」など、具体的な目標を設定します。最初から全社一括で始めるのではなく、まずは課題が明確な1部署からスモールスタートするのが現実的です。
ツール選定と運用ルールの策定
設定した目的に合わせ、現場が使いやすいツールを選定します。この際、「いつ」「誰が」「何を」入力するのかという運用ルールを最小限の項目で策定します。ルールが複雑すぎると、現場の入力作業が滞り、システムが形骸化する原因となります。
形骸化を防ぐ運用のコツと社内調整
ツールを入れたのに誰も使わないという事態を避けるためには、現場視点での設計が不可欠です。
現場の入力負荷を最小化するルール設計
ナレッジの蓄積を成功させるコツは、完璧なドキュメントを求めないことです。例えば「箇条書きで3行以上ならOK」としたり、日報やチャットのやり取りをそのままコピーして投稿することを認めたりするなど、作業のハードルを極限まで下げることが重要です。
ナレッジ共有を評価する仕組みの作り方
「情報を出すと自分の優位性がなくなる」という心理的な壁を取り払うため、共有行動そのものを評価の対象に加えます。投稿数に応じたバッジ付与や、優れたナレッジを提供した社員を月間MVPとして表彰するなど、ポジティブなフィードバックを仕組み化することが定着の鍵です。
ツール選定時のチェックリスト
- キーワード検索の精度が高いか(全文検索に対応しているか)
- フォルダ階層ではなくタグ付け管理が可能か
- 他システム(SlackやTeams等)との連携ができるか
- 直感的に操作でき、マニュアルなしで投稿できるか
ナレッジマネジメントの成功事例
富士通株式会社

- 背景: グローバルでの知恵の共有が遅れ、同じようなトラブルが各地で発生していた。
- 施策: 実践コミュニティを形成し、現場のエンジニアが自由に知見を書き込めるプラットフォームを構築。
- 成果: トラブルの未然防止だけでなく、部門を越えたコラボレーションにより新サービスが創出された。
明日から取り組むアクションプラン
まずは自社の「情報の置き場所」を棚卸しすることから始めてください。 社内サーバー、個人のPC、メールの履歴など、どこに重要な知見が眠っているかを特定します。その後、最も情報共有の恩恵を受ける部署を1つ選び、1ヶ月限定で「便利なTipsを共有し合う」という小さな試みをスタートさせてみてください。
ナレッジマネジメントに関するよくある質問
Q. ツールが多すぎてどれが良いか分かりません。
A. まずは現在の業務で最も使っている「チャット」や「ファイル共有サービス」の不満点から逆算してください。情報の蓄積が目的ならWiki型、検索性の向上ならFAQ型が適しています。
Q. 社員が協力してくれない場合はどうすれば?
A. 最初は一部の「ナレッジリーダー」を決めて、その人たちに集中的に投稿してもらうのが有効です。有益な情報が集まり始め、周囲が「これを見ると便利だ」と実感すれば、徐々に協力者は増えていきます。
Q. 情報の鮮度を保つための体制は?
A. 「情報の有効期限」を設定し、自動的に通知が来る仕組みや、定期的に情報をクリーンアップする担当者を決めておくのが実務的です。
Q. セキュリティ面で気をつけるべきことは?
A. 情報の種類(機密、社内限定、一般)に応じてアクセス権限を細かく設定できるツールを選んでください。また、退職者のアカウント削除を自動化する仕組みも重要です。
Q. 投資対効果(ROI)はどう測れば良いですか?
A. 「探し物にかかっていた時間の削減分」や「新人教育期間の短縮」など、時間軸でコスト換算するのが最も説得力のある指標になります。
組織の「知恵」を資産に変えるプラットフォーム構築
ナレッジマネジメントの本質は、ツールの導入ではなく、組織内の「信頼と共有」の文化を作ることです。多くの企業が直面する「定着しない」という課題は、情報共有が既存の業務フローから切り離され、単なる追加作業になってしまっていることに原因があります。
真に活用されるナレッジベースを構築するには、従業員が日常的に使うリソースやスキルを、あたかもフリマアプリのように手軽に共有・交換できる仕組みが理想的です。互いのスキルを可視化し、必要な時に必要な人と繋がれる環境は、組織の結束力を高め、属人化というリスクをチャンスへと変えてくれます。
株式会社カスタメディアの「社内資産シェア」ソリューションは、社内のノウハウや物品、スキルをプラットフォーム上で循環させ、組織の活性化を支援します。形骸化させないナレッジ共有の仕組みを検討されている方は、ぜひ当社のプラットフォーム構築の知見をご活用ください。
