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スキルマップの作り方。職種別の項目と運用のコツ

スキルマップの作り方|職種別の項目例と運用のコツをわかりやすく解説

2026年1月29日

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スキルマップを作成しても「一度作ったきりで更新されない」という悩みは絶えません。運用を定着させる鍵は、現場に負担をかけない項目設計と、日常業務の中に更新のきっかけを組み込むことにあります。

本記事では、製造業・事務職・営業職などの具体的な項目例とともに、スキルマップの作り方と運用のコツを8つのステップでわかりやすく解説します。

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目次

スキルマップとは?作成する3つの大きなメリット

スキルマップとは、従業員一人ひとりの技能や習熟度を一覧にした「能力の可視化ツール」です。個々のスキルを「組織の資産」として定義することで、経営において以下のメリットが得られます。

【関連記事】:スキルマップテンプレート決定版|30分で作成する5つの手順

メリット①人材の可視化で「適材適所」のアサインが可能に

誰がどのレベルのスキルを持っているかが明確になれば、プロジェクトの要件に最適な人員を即座に選抜できます。経験や勘に頼らないデータに基づいた配置は、ミスマッチによる離職防止にも直結します。

メリット②教育・研修の投資対効果(ROI)が向上する

組織全体のスキルギャップが特定されるため、必要な人に必要な教育だけを集中して提供でき、研修費用の無駄を省けます。

メリット③組織の「強み」と「弱み」を客観的に把握できる

部門全体のスキルバランスが見えることで、次に採用すべき人物像や、強化すべき技術領域が経営判断に直結します。

【職種別】スキル項目例

スキル項目は「マインド」「ポータブル(汎用)」「テクニカル(専門)」の3層で整理するのが、最も効率的です。
以下の分類表をベースに、自社の状況に合わせて項目をピックアップしてください。

分類項目例評価のポイント
マインドセット理念体現度、誠実さ、挑戦意欲、当事者意識組織の文化にどれだけ適合し、体現できているか
ポータブルスキル論理的思考、課題解決、交渉力、プレゼン力部署異動しても通用する「仕事の基礎体力」
テクニカルスキル言語習得、SFA活用、会計知識、保守点検実務に直結する専門的なハードスキル

事務職・バックオフィスの項目例

事務職のスキル管理で陥りがちなのが「やって当たり前」という空気感です。しかし、本来は「ミスを未然に防ぐ正確性」や「ルーチンを劇的に楽にする効率化」こそが、組織の下支えとなる立派な専門技能です。

単に作業を並べるのではなく、「その作業によってどれだけ他部署が助かっているか」という貢献の視点を項目に盛り込むのが、本人のモチベーションを高めるコツです。

分類項目名具体的な評価指標
テクニカルOAスキル活用Excel関数やマクロ、BIツール等を駆使し、データ集計を自動化・迅速化できる。
テクニカル専門知識(経理・労務等)関連法規(インボイス制度や労働法等)を理解し、実務に正しく反映できる。
ポータブル業務プロセスの構築既存の無駄なフローを特定し、誰もがミスなく作業できる仕組みを作成できる。
ポータブルコミュニケーション他部署からの依頼に対し、優先順位を整理し、円滑な調整と報告が行える。
マインド機密保持・倫理観個人情報や社外秘情報の取り扱いを徹底し、高いコンプライアンス意識を持つ。

製造業(工場・生産現場)の項目例

製造現場のスキルマップは、単なる能力表ではなく「命と品質を守るための安全装置」です。ベテランの「勘」や「コツ」をどれだけ言語化し、若手に継承できるかが組織の寿命を左右します。

「多能工化」を目指す際は、本人の得意不得意を尊重しつつ、ライン全体のボトルネックを解消できるような配置計画と連動させるのが、現場の反発を招かない秘訣です。

分類項目名具体的な評価指標(一言解説)
テクニカル設備操作・メンテナンス担当ラインの設備を独力で立ち上げ、異常停止時の一次対応(復旧)ができる。
テクニカル品質管理手法(QC)QC7つ道具等を活用して不良原因を分析し、再発防止策を立案・実行できる。
ポータブル5S・安全衛生の徹底職場の整理整頓を主導し、ヒヤリハット報告を欠かさずゼロ災害に貢献できる。
ポータブル技能伝承・指導自身の技能をマニュアル化し、後輩に対して標準化された作業を指導できる。
マインドカイゼン意識現状に満足せず、作業時間短縮やコスト削減のための改善提案を継続的に行う。

営業・マーケティング職の項目例

数字という「結果」だけを追いかけると、スキルマップは形骸化します。重要なのは、「なぜその数字が出せたのか」という再現性のあるプロセスを評価することです。

成果が安定しないメンバーには、プロセス(テクニカル)のどこに欠落があるかをマップで示し、トップ営業の動きを項目化して「型」として共有することで、組織全体の底上げが可能になります。

分類項目名具体的な評価指標(一言解説)
テクニカル顧客ニーズ分析顧客の表面的な要望だけでなく、背景にある経営課題を構造的に特定できる。
テクニカルCRM/SFAのデータ活用入力データを分析して自身の行動を最適化し、科学的な根拠に基づいた追客ができる。
ポータブル仮説構築・プレゼン事前準備で勝率の高い仮説を立て、顧客の意思決定を促す論理的な提案ができる。
ポータブル交渉・合意形成力利益を確保しつつ、顧客との長期的な関係性を維持するための落とし所を探れる。
マインド目標達成への当事者意識数値目標を「自分事」として捉え、未達時に自ら代替案を策定し動ける姿勢。

マネジメント・管理職の項目例

管理職のスキルマップは、部下に対する「信頼の宣言」であるべきです。マネージャーが「何を大切にし、どう評価するか」が透明化されることで、チーム内の不公平感は解消されます。

管理職自身が「自分も成長過程である」という姿勢を見せ、自らのスキル更新をメンバーに共有することで、組織全体に学びの文化(学習組織)が定着します。

分類項目名具体的な評価指標(一言解説)
テクニカル予実管理・意思決定部署予算を管理し、投資対効果を見極めた上でスピーディーに判断を下せる。
テクニカル戦略のブレイクダウン経営方針を自部署のKPIに分解し、メンバーが動けるレベルまで具体化できる。
ポータブル評価・フィードバック根拠に基づいた公正な評価を行い、1on1を通じて部下の納得感と成長を引き出す。
ポータブルファシリテーション対立する意見を整理し、チームとしてのシナジーを生む結論へと導くことができる。
マインド理念浸透・ビジョニング企業のパーパスを自身の言葉で語り、メンバーを鼓舞して組織を導く姿勢。

スキルマップの作り方8ステップ

スキルマップを「作って終わり」にしないためには、計画段階から運用の仕組みを組み込んでおくことが不可欠です。

  • 目的の明確化:配置、育成、評価のどこに主眼を置くか決定
  • 手法・ツールの選定:管理・運用するプラットフォームを決定
  • スキルの洗い出し:職種・業種ごとに必要な技能をリスト化
  • 評価基準の設定:レベル1〜4などの具体的な行動特性を定義
  • 評価者の特定:自己評価、上司評価(二次評価)の体制を構築
  • 運用のルール化:更新頻度や判定ルールを明文化
  • 作成・入力:全社または対象部署で一斉に入力開始
  • 継続的な更新・改善:定期的なデータの最新化と項目の見直し

    ステップ1. 作成の目的を明確にする

    まずは「なぜスキルマップが必要なのか」という導入の原点を言語化しましょう。
    「不足スキルの補填(採用・教育)」なのか、あるいは「適材配置」なのか。主目的をあらかじめ一つに絞り込むことで、追うべき項目がシャープになり、現場の混乱を防ぐことができます。

    運用のコツ
    現場のリーダーに「誰にどの仕事を任せればいいか一目で分かり、属人化によるあなたの負担が減りますよ」と、管理者側のメリットを強調して伝えると、協力が得やすくなります。

    ステップ2. 手法・ツールを選定する

    管理するプラットフォーム選びは、数ヶ月後の「データの鮮度」を大きく左右します。 自社の従業員規模に合わせて、更新のしやすさを最優先に選びましょう。50名を超える組織であれば、情報の検索性や集計のしやすさを考慮し、最初から専用システムの導入を検討するのが現実的です。

    ▼運用のコツ
    「PCを開いてファイルを探す」手間が形骸化を招きます。スマホから入力できる、あるいは既存のチャットツールからアクセスできるなど、極限まで「入力の心理的ハードル」を下げるツールを選びましょう。

    ステップ3. 必要なスキルを洗い出し分類する

    職種や業種ごとに必要なスキルを整理し、定義していきます。
    本記事の前半でご紹介したスキル項目例を参考に「テクニカル」「ポータブル」「マインド」の3層で抽出します。自社の事業特性に合わせて、どのような能力が成果に結びついているかを精査してください。

    ▼運用のコツ
    最初から100点を目指して項目を増やしすぎないことが重要です。まずは「その職種で絶対に欠かせない5〜10項目」程度から始める「引き算」の発想が、挫折を防ぐ最大の秘訣です。

    ステップ4. 各スキルの評価基準を設定する

    「スキルがある」という定義のバラつきを徹底的に排除します。
    一般的には「1:知識あり、2:支援があれば可、3:独力で可、4:指導可」のように4段階程度で定義するのが分かりやすくおすすめです。数字だけでなく、具体的な状態を言語化して共有しましょう。

    ▼運用のコツ
    「コミュニケーション力が高い」といった曖昧な表現を避け、「〇〇という状況で、〇〇という成果を出せる」という具体的な行動特性(コンピテンシー)で記述しましょう。誰が見ても同じ判断ができることが運用の公平性を担保します。

    ステップ5. スキル評価者を明確にする

    誰が誰を評価するのか、その納得感を醸成する体制を整えます。
    基本的には「自己評価」を行った後、直属の上司が確認・調整を行う「二段構え」が望ましいでしょう。必要に応じて、より客観性を高めるための二次評価者も設定します。

    ▼運用のコツ
    自己評価と上司評価にズレがある場合、それは「期待値のズレ」を可視化したものです。これを「ダメ出し」ではなく「今後の成長課題の発見」と捉える文化を醸成してください。

    ステップ6. 運用のルールをマニュアル化する

    「いつ更新するか」を会社の公式なカレンダーにしっかりと組み込みます。
    半年に1回、あるいは大規模なプロジェクトが終了するごとなど、更新のタイミングを明確にルール化しましょう。誰がいつまでに何をするのかを明文化しておくことで、運用の迷いをなくします。

    ▼運用のコツ
    現場にとっての新たな「追加業務(宿題)」を増やしてはいけません。「賞与査定の時期」や「既存の1on1」のチェックリストに、スキルマップの確認工程を1項目加えるだけにするのが、賢い運用のコツです。

    ステップ7. スキルマップを作成・入力する

    準備が整ったら、いよいよ実際のデータを入れていきます。
    運用開始日と期限を明確に定め、全社または対象部署で一斉に入力を開始します。足並みを揃えてスタートすることで、組織全体に「新しい仕組みが始まった」という意識を浸透させます。

    ▼運用のコツ
    初回入力は最もエネルギーを必要とします。「入力完了率」を可視化して部門対抗で進める、あるいは数分の操作説明動画を用意するなど、事務局側の手厚い伴走とモチベーション管理が欠かせません。

    ステップ8. 継続的に更新・改善をおこなう

    一度作って満足せず、組織の変化に合わせて動かし続ける仕組みを作ります。
    定期的に項目の妥当性を確認し、古くなった項目は捨て、新しい時代に必要なスキル(生成AI活用能力など)を追加していきます。マップ自体を毎年アップデートしていくことが重要です。

    ▼運用のコツ
    スキルマップのデータが「アサイン」や「昇給」に実際に活用されている実績を、社内で積極的に公開しましょう。「入力すれば自分のキャリアにプラスになる」という実感こそが、最強の運用継続エンジンになります。

    スキルマップ導入時に注意すべき3つの落とし穴

    スキルマップの導入で失敗する企業の多くは、共通のパターンに陥っています。以下の3点に注意してください。

    項目を細かくしすぎて現場が疲弊する

    網羅性を重視するあまり、項目が数百に及ぶケースがありますが、これは形骸化の最大の原因です。入力負荷が高すぎると、社員は「適当に回答する」ようになり、データの信頼性が失われます。

    「作る」ことが目的化して活用されない

    立派なスキルマップが完成しても、それがアサインや育成に活用されなければ意味がありません。「誰がいつ、何の意思決定のためにこのマップを開くのか」が不明確なまま作成してはいけません。

    評価基準の曖昧さが不公平感を生む

    「〇〇の知識がある」といった曖昧な基準は、評価者(上司)の主観に依存します。部門間で判定の甘辛が出ると、社員の不満を招き、組織の士気を下げるリスクがあります。

    スキルマップ運用を成功させる3つのポイント

    失敗を回避し、組織に定着させるためには、以下のポイントを意識して設計しましょう。

    「コアスキル」に絞ったスモールスタート

    最初は「アサインに不可欠な5〜10項目」程度から始め、運用が軌道に乗ってから追加・修正を行います。項目を「引き算」で考えることが、継続のコツです。

    具体的な「行動(アクション)」を評価基準にする

    「〇〇の業務を独力で完遂できる」「トラブル時に指示なしで初動対応ができる」など、誰が見ても同じ判断ができる客観的な行動特性を定義します。

    本人への「メリット」を明確に打ち出す

    「スキルを可視化すれば、希望のプロジェクトにマッチングされる」「足りないスキルを習得すれば昇給につながる」など、社員自身のキャリアにプラスになる出口を設計します。

    スキルマップに関するよくある質問

    1. Q. スキル情報を集約しても、現場から「入力が面倒だ」と不満が出る場合はどうすればよいでしょうか?

      A: 最初から100点を目指さないことです。
      まずは「アサインに不可欠なコアスキル3つ」に絞り、数分で終わるUIを整えましょう。また、入力作業を「特別なイベント」にせず、週報や月次面談のついでに行えるよう、既存の業務フローに組み込むことが最も効果的です。

    2. Q. 評価基準が上司によってバラバラで、不公平感が出てしまうのを防ぐには?

      A: 曖昧な言葉を徹底的に排除した「行動定義」を作成してください。
      「コミュニケーションが高い」ではなく、「顧客の要望をヒアリングし、自社のリソースと照らして代替案を提示できる」といった具体的な行動の有無で判定するように基準を書き換えることで、誰が評価しても同じ結果になる「定規」が完成します。

    3. Q. 製造現場や事務職で、定量化しにくいスキルはどう管理すべきでしょうか?

      A: 「状態」ではなく「実績」で管理してください。
      例えば事務職なら「正確性が高い」ではなく「ダブルチェック体制を構築し、ミスを月間ゼロに抑えた」といった実績ベースで登録します。これにより、主観を排除した状態で「誰が何を得意としているか」をマッチングに活用できるようになります。

    まとめ:スキル情報の「鮮度」が組織の機動力を決める

    スキル管理において最も避けるべきは、作成したマップが「過去の記録」として風化してしまうことです。市場環境やプロジェクトのニーズが激しく変化する今、組織に求められるのは、常に最新の「誰が、何ができるか」を瞬時に引き出せる機動力です。

    無理のない運用ルールで情報の鮮度を保ち、それを単なる評価材料ではなく、新しい挑戦や最適なアサインを生むための「攻めのリソース」として活用してください。もし、Excelなどの手動管理に限界を感じていたり、自社独自の運用フローに合わせた柔軟なカスタマイズを検討されているのであれば、「社内資産シェアプラットフォーム」のような専用システムの活用が、組織の停滞を打破する大きな一歩となります。

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