退職者向けアルムナイネットワーク 構築システム-単なる社友会ネットワークだけじゃない！

近年、企業はアルムナイネットワークを通じて元従業員との関係を強化し、相互の成長を支援することに注目しています。

これは、人材の流動性が高まる現代において、企業と元従業員との間の持続可能な関係構築がより重要になってきているためです。

アルムナイネットワークの主な活用方法としては以下のものがあります。

①：再雇用/リファラル採用
②：業務委託/スポットワーク/副業
③：ビジネスパートナー/協業
④：顧客としての取引

アルムナイネットワークを通じて多様な人材が繋がることで、取引先の紹介、業務委託契約、さらには元社員の再雇用など、単なる情報交換を超えた形で新しいビジネスチャンスや人事戦略の展開が可能になっています。

このため、「元従業員達と繋がりが持てるアルムナイネットワークを構築をしたい」とお考えの方も多いのではないでしょうか？

そのように検討されている方に向けて、今回はアルムナイネットワークやコミュニティサイトがカンタンに構築できる弊社サービス「カスタメディアMASE」をご紹介いたします。

※学校向けのアルムナイについての記事はこちらとなります。

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アルムナイネットワークと社友会の違い

企業の退職者向けアルムナイネットワークは、企業が以前の従業員との間に構築する公式または非公式のコミュニティで、退職した従業員同士や現職の従業員との間でのネットワーキング、情報交換、協力関係の構築を目的としています。

これに対して「社友会」は、主に日本の企業で見られる、退職者（特に定年退職者）向けの組織であり、社員の退職後も人間関係を維持するために設立されることが多いです。

社友会は従業員の福利厚生の一環として位置づけられることが多く、退職者同士の親睦を深めることを主な目的としています。

アルムナイネットワークと社友会の主な違いは、目的と活動の範囲にあります。

アルムナイネットワークは、元従業員のキャリアサポート、ビジネスチャンスの創出、知識共有など、より広範な目的で活動している場合が多いです。

これに対し、社友会は元従業員間の親睦と福利厚生に重点を置いています。

また、アルムナイネットワークはオンラインプラットフォームを利用して活動を行うことが多く、グローバルなネットワーキングや最新情報の共有に適しています。

一方、社友会の活動は地域に根ざしたものであることが多く、定期的な集まりやイベントの開催に重点を置いています。

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課題・悩み

企業の退職者向けアルムナイネットワークがない場合、企業自身だけでなく、退職した従業員や現在の従業員にもさまざまな課題や悩みが生じる可能性があります。

以下に、その主なものを挙げます。

企業にとっての課題

1.人材の再活用が困難: 優秀な退職者を再雇用する機会を逃します。これは、特に経験豊富で即戦力となる人材の確保が困難な場合に重要です。

2.知識の流出: 退職者が持つ知識やスキル、経験が外部に流出し、企業はそれらを再利用する機会を失います。

3.ブランドアンバサダーの不在: 満足して退職した従業員が企業のポジティブな評判を広めることが少なくなります。

4.ビジネスチャンスの損失: 退職者との継続的な関係がないため、彼らがもたらす可能性のある新たなビジネス機会やパートナーシップを逃すことになります。

退職者にとっての課題

1.ネットワーキングの機会損失: 退職者は元同僚や業界関係者と繋がる機会が減ります。これは、キャリア発展や新たなビジネス機会を探求する上で重要です。

2.情報のアクセス制限: 企業や業界の最新の動向、機会、イベントなどの情報にアクセスする機会が減少します。

3.所属感の欠如: 企業や業界コミュニティへの所属感やアイデンティティが失われることがあります。

現役従業員にとっての課題

1.メンターシップと学習機会の減少: 経験豊富な退職者から学ぶ機会が減ります。

2.キャリア発展の機会損失: 退職者との関係がキャリアの進展や新しい役割への移行に役立つことがありますが、そのような機会が少なくなります。

アルムナイネットワークは、企業、退職者、そして現役従業員間で相互に利益をもたらす継続的な関係を築くための有効な手段です。

これを欠くことは、上記のような多くの潜在的な課題や機会損失につながる可能性があります。

企業のアルムナイネットワークがもたらすメリット

企業にとってのメリット

1.知識と経験の保持: 退職者が持つ貴重な知識や経験をネットワークを通じて企業内に再活用することができます。

2.人材の再獲得: 退職した優秀な従業員を再雇用する機会を提供し、採用コストの削減と即戦力の獲得につながります。

3.ブランドアンバサダー: 満足して退職した従業員が企業のポジティブなイメージを外部に伝えることで、企業の評判を向上させることができます。

4.ビジネスチャンスの創出: 退職者が新たなビジネスの機会、顧客、パートナーシップを企業にもたらすことがあります。

5.コミュニティの強化: アルムナイネットワークを通じて、企業文化の伝承と強化が可能になります。

退職者にとってのメリット

1.プロフェッショナルネットワークの維持: 業界内の人脈や企業との関係を維持し、キャリア発展に役立てることができます。

2.キャリアのサポート: 再就職の機会、キャリアアドバイス、業界の最新動向について情報を得ることができます。

3.所属感の維持: 企業や業界コミュニティへの所属感を保ち、同僚や後輩との関係を維持することができます。

現役の従業員にとってのメリット

1.メンタリングと学習: 退職した経験豊富な従業員から直接学び、メンタリングを受ける機会があります。

2.キャリア構築の視点: 退職者のキャリアパスを通じて、自身のキャリア構築に対する新たな視点を得ることができます。

3.ネットワーキングの機会: 退職者を含めた幅広い業界のネットワークを構築することができます。

企業のアルムナイネットワークは、人的資源の最適化、組織文化の強化、そして新たなビジネス機会の創出に貢献する有効な戦略となります。

アルムナイネットワーク 構築システムなら解決

企業のアルムナイネットワーク向けのシステムは、退職者と企業間、または退職者同士のコミュニケーションとエンゲージメントを促進するための機能を提供します。

これらのシステムは通常、以下のような機能を備えています。

1.プロフィール管理

個人プロフィール: アルムナイは自己紹介、職歴、連絡先情報、専門分野などの詳細をプロフィールとして登録し、更新することができます。
プロフィール閲覧: ユーザーは他のアルムナイのプロフィールを検索し、閲覧できます。

2.コミュニケーションツール

メッセージング機能: 個別またはグループでのメッセージングが可能で、アルムナイ同士や企業とアルムナイ間のコミュニケーションをサポートします。

フォーラム/ディスカッションボード: 特定のトピックに関する議論や情報交換を行うためのフォーラムが提供されます。

3.イベント管理

イベントカレンダー: 同窓会、セミナー、ワークショップなどのイベント情報を掲載し、管理します。

イベント登録と参加管理: アルムナイはイベントにオンラインで登録し、参加状況を管理できます。

4.キャリアサポート

求人情報: 企業や他のアルムナイが提供する求人情報の掲載と検索が可能です。

キャリアアドバイス: キャリアに関するアドバイスや資料が提供され、キャリア開発をサポートします。

5.ニュースとコンテンツ共有

ニュースフィード :企業の最新情報、業界ニュース、アルムナイの成果などを共有するためのニュースフィードがあります。

コンテンツ共有 :研究成果、プレゼンテーション、ブログ記事など、アルムナイによるコンテンツの投稿と共有が可能です。

6.アナリティクスとレポーティング

参加者分析: アルムナイの活動、イベント参加状況、コンテンツの閲覧数などを分析し、エンゲージメントの向上策を検討できます。

これらの機能を通じて、企業はアルムナイとの関係を維持し、強化することができます。

また、アルムナイは自身のキャリア開発を支援し、同僚や業界の同期と有意義なネットワーキングを行うことが可能になります。

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アルムナイ事例

事例① 実践女子大学

サイト名：JISSEN ALMUNAE

実践女子大学では、学生と卒業生を対象としたＷｅｂ上のコミュニティ「実践アラムナイ」を運用しました。

アラムナイ（Alumni）とは「同窓生」を意味する英語で、同大卒業生と学生専用のソーシャルネットワーキングサービス（ＳＮＳ）を指します。

学生や卒業生のコミュニケーション、情報提供・就職活動支援を行うことを目的とし、”実践コミュニティ”に特化した、安全できめ細やかな運用を目指しています。

「実践アラムナイ」では、学生生活や仕事、家庭でのさまざまな情報や想いを書き込むブログ（日記帳）機能をはじめ、共通のテーマや話題を挙げ、意見を交わせるコミュニティ機能、カレンダー機能など、仲間同士の交流を円滑にする手段や場を提供しております。

また、キャリア教育を中心に、大学の講座の様子や、講演会の開催などの情報も発信を予定しています。

「実践アラムナイ」は、平成２１年度文部科学省大学教育・学生支援推進事業学生支援プログラムに採択された、「初年時から取組む卒業生参加型のキャリア形成・就職支援の展開」の一環として運用され、在学生と卒業生とを双方向から支援することにより、生涯にわたるキャリア支援の実現を目指しています。

カスタメディアはそんな現役⽣、就活⽣と卒業⽣みんなをつなぐコミュニティ『JISSEN ALMUNAE』 を、弊社のアルムナイ構築パッケージをベースに使って構築いたしました。

過去プレスリリース：https://www.u-presscenter.jp/article/post-28631.html

事例② スープストックトーキョー

サイトURL：https://www.soup-stock-tokyo.com/

スープストックトーキョーは1999年に設立された食べるスープの専門店です。駅構内やショッピングモールなど、東京を中心に57店舗展開しています。

同社の特徴として「バーチャル社員制度」があります。

退職した方の中で希望すれば「バーチャル社員証」発行され、スープストックトーキョーとの繋がりを維持することができます。

この社員証があれば、どの店舗で食事しても社員と同じように１０％割引で食事ができるほか、メルマガや社内報をうけとることもでき、ライフステージに合わせた再雇用も可能となっています。

まとめ

人材の流動性が高まる現代において、新たなビジネスチャンスや人事戦略を展開するためにアルムナイネットワークが重要視されていることをお伝えしてきました。

企業はそういったコミュニティを活用して元従業員との持続可能な関係を築き、再雇用、業務委託、ビジネスパートナーシップなどを通じて相互の成長を図ることができます。

「カスタメディアMASE」はアルムナイネットワークの構築に必要な機能が揃っており、プロフィール管理やコミュニケーションツール、イベント管理などの機能を使ったコミュニティ構築をカンタンに行えます。

このシステムを利用すれば、企業は退職者の貴重な知識や経験を再活用し、退職者は業界内のネットワーク維持やキャリアサポートを受けることができます。