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クラウドファンディングサイトを自作する場合に頼れるツール10選!制作会社に依頼する場合の費用も解説
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本記事では、独自のクラウドファンディングサイト構築を検討されている方に向けて、自作に役立つツール10選や、手法別の費用相場、メリット・デメリットを詳しく解説します。
- 自作支援ツール10選:WordPressプラグイン、オープンソース、ノーコードツールの特徴
- 独自構築のメリット・デメリット:手数料の自由設定やブランディング、集客・安全性の課題
- 構築を検討すべきケース:顧客基盤や特定分野への特化、長期運用の視点
- 開発手法と費用の比較:テンプレート利用からフルオリジナルまでのコスト相場
▼この記事を読むと解決できる悩み
「多額の費用をかけずにスモールスタートできるか?」「自社開発と外注でどれくらい費用が変わるのか?」という疑問を解消します。ツールの特性と費用相場を把握することで、予算と目的に最適な構築ルートを選択できるようになります。
目次
クラファンサイトの自作に役立つ支援ツール10選
WordPressプラグイン
GiveWP

GiveWPは、WordPress用の寄付プラグインで、クラウドファンディングの作成・管理に最適です。直感的なインターフェースで寄付フォームを簡単に作成でき、複数の決済ゲートウェイにも対応しています。寄付のトラッキングやレポート機能も充実しており、キャンペーンの効果測定が容易です。
Donorbox

Donorboxは、WordPressで簡単に寄付キャンペーンを立ち上げられるプラグインです。定期寄付や一度きりの寄付を受け付けられ、国際決済にも対応しています。寄付フォームはブランドに合わせてカスタマイズ可能で、寄付者データの管理やCRMとの連携もスムーズです。
Charitable

Charitableは、無料で使えるWordPress寄付プラグインです。素早く寄付キャンペーンを作成でき、複数の支払い方法に対応します。寄付フォームはカスタマイズ可能で、寄付者への自動メール送信や目標達成度のトラッキングも簡単に行え、キャンペーン管理が効率的です。
オープンソースCMS
Houdini

Selfstarter

Selfstarterは、クラウドファンディング向けの軽量オープンソースフレームワークです。Kickstarterのようなサイトを迅速に立ち上げられ、基本機能は揃っており簡単にカスタマイズ可能です。寄付者管理や支払い処理など、必要な主要機能も手軽に実装できます。
GOTEO

GOTEOは、ソーシャルプロジェクト向けのオープンソースクラウドファンディングプラットフォームです。寄付だけでなく協力やリソース提供も求められ、多言語対応で国際的なプロジェクトにも適しています。透明性の高い管理機能により、進捗や寄付の使途を明確に伝えられます。
Catarse

Catarseは、ブラジル発のオープンソースクラウドファンディングプラットフォームです。直感的なインターフェースでプロジェクトの立ち上げや管理が簡単で、コミュニティ主導の資金調達を促進します。ソーシャルメディア連携や多様な決済オプションにも対応し、寄付者にとって使いやすい設計です。
ノーコードツール
Bubble

Bubbleはノーコードでウェブアプリを構築できるプラットフォームです。クラウドファンディングサイトも手軽に作成でき、ドラッグ&ドロップでデザインをカスタマイズ可能です。豊富なプラグインやAPIで機能拡張ができ、レスポンシブ対応でスマホやタブレットからも利用しやすいサイトを作れます。
Webflow

Webflowはビジュアルエディターで直感的にウェブサイトをデザイン・開発できるノーコードツールです。クラウドファンディングサイトもプロ仕様のデザインで作成可能で、HTMLやCSSの知識は不要です。SEO対策やホスティング機能も備え、サイト全体のパフォーマンス向上に役立ちます。
Outgrow

Outgrowは、クイズやアンケート、計算ツールなどのインタラクティブコンテンツを簡単に作れるノーコードプラットフォームです。豊富なテンプレートでユーザーの関心を引きつけ、マーケティングツールと連携してデータ収集や分析もスムーズに行えます。クラウドファンディングサイトの立ち上げにも活用可能ですが、海外製のため使い勝手に慣れが必要な場合があります。
クラウドファンディングサイトを独自構築するメリット・デメリット
大手プラットフォーム(CAMPFIRE等)を利用せず、あえて独自構築する際の判断基準をまとめました。
メリット
- 手数料を自由にコントロールできる
既存プラットフォームでは一律10〜20%程度の成功報酬が発生しますが、自作サイトなら手数料を自由に設定できます。低手数料にしてプロジェクトを集めたり、無料化して利用者数を爆発的に増やしたりと、戦略的な運用が可能です。 - デザインや機能を際限なくカスタマイズできる
独自ドメインの使用、ブランドの世界観を反映したロゴや配色、特定の分野に特化した掲載項目の追加など、自由自在です。多言語対応や、ターゲット層に最適な決済手段の導入も思いのままに行えます。 - 独自のブランディングで差別化できる
既存サービスの枠組みに縛られず、サイトの利用規約からキャンペーン内容まで、すべて自社のブランドイメージで統一できます。ユーザーの共感を生みやすく、他社サービスとの明確な差別化が図れます。
デメリット
- 相応の開発コストと期間が必要になる
簡易的な構築でも数万〜数十万円、独自性の高いシステムなら数百万円規模の投資が必要です。WordPressプラグイン等で安く抑えることも可能ですが、機能性を求めるほどコストと開発期間は増大します。 - 集客を「ゼロ」から自力で行う必要がある
大手プラットフォームが持つ「既存ユーザーの流入」は一切期待できません。認知度ゼロの状態から、多大な労力と広告予算、マーケティング知識を駆使して、プロジェクト起案者と支援者の双方を集める必要があります。 - 高度なセキュリティ対策が自己責任となる
個人情報や決済データを扱うため、ハッキングや漏洩への対策は必須です。これらを自力、あるいは専門業者と協力して完結させる必要があり、対策を怠れば重大なセキュリティ事故に繋がるリスクを伴います。
クラウドファンディングサイト構築を検討すべき人・企業
既存のプラットフォームを利用するのではなく、独自のサイト構築が特に有効となるのは、以下のような特徴を持つ個人や企業です。
1. 独自のコミュニティや強固な顧客基盤を持っている
すでに熱心なファンや顧客を抱えている場合、独自サイトは非常に強力な武器になります。
- 例:
熱狂的なファンを持つアーティストやスポーツチームなど。- メリット:
既存のファンベースがあるため、大手サイトの集客力に頼る必要がなく、中間に支払う多額の手数料を削減しながら、ファンと直接的で深い繋がり(ダイレクトな資金調達)を築くことができます。
2. 特定の分野に特化した「ニッチ・バーティカル」なサービスを狙っている
あらゆるジャンルを扱う大手サイトに対し、特定の領域に絞ることで「情報の純度」を高めたい場合です。
- 特化の例:
- 地域活性化: 特定の自治体やエリアのプロジェクトのみを扱い、郷土愛を軸に支援を募る。
- アート・クリエイティブ: アーティストの育成から作品制作まで、創作活動に特化した支援。
- テクノロジー: 研究開発やハードウェアのプロトタイプ作成など、専門性の高い投資。
- メリット:
ユーザー(起案者・支援者)の属性が絞り込まれるため、共通の価値観に基づいた高精度なマッチングと、共感軸の強い資金調達が実現しやすくなります。
3. 長期的なビジネス運用と収益化を見据えている
単発のプロジェクトではなく、プラットフォームとして永続的に運用したい場合です。
- メリット:
独自のサイトであれば、広告掲載、有料会員制、あるいはデータの二次活用など、手数料以外の収益ポイントを自由に設計できます。サイトの改善や機能追加を繰り返すことで、ユーザー満足度を向上させ、長期的な事業成長に繋げることが可能です。
制作会社に依頼する場合の開発費用
機能規模別の費用相場
「ツール自作では限界がある」と感じた場合、制作会社へ依頼することになります。機能規模別の費用目安は以下の通りです。
| 構築手法・規模 | 初期費用の目安 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| テンプレート利用 | 10万〜50万円 | 既存のデザインを使用し、短期間・低コストで公開。 |
| パッケージ導入(中規模) | 100万〜500万円 | 必要な機能が揃っており、独自カスタマイズも可能。 |
| フルオリジナル(大規模) | 500万円〜 | 一から設計。高度なマッチングやAPI連携を実装。 |
上記はあくまで目安であり、開発会社や機能の詳細、デザインレベルによって費用は上下します。より正確な費用を知るためには、複数の制作会社に見積もりを依頼することが重要です。
デザインレベル別の費用相場
クラウドファンディングサイトのデザインレベルは、開発費用に大きく影響します。ここでは、デザインレベルの違いによる費用の相場を解説します。
| デザインレベル | 説明 | 費用相場 |
| テンプレート利用 | 既存のテンプレートをカスタマイズして制作する、最も安価な方法です。 | 10~50万円程度 |
| 部分オリジナルデザイン | テンプレートをベースに、一部をオリジナルデザインで制作します。 | 50~150万円程度 |
| フルオリジナルデザイン | 要件定義に基づき、一からデザインを起こします。最も費用は高くなりますが、独自性の高いサイトを制作できます。 | 150~300万円程度 |
こちらも目安であり、必要な機能やページ数によって費用は変動します。デザインレベルが高いほど、制作期間も長くなる傾向があります。
追加オプションによる費用
クラウドファンディングサイトの開発費用は、基本的な機能に加えて、追加オプションによって変動します。 例えば、以下のようなオプションが考えられます。
| 追加オプション | 費用相場 |
| 多言語対応 | 50万円~ |
| 決済システムとの連携(例:Stripe) | 10万円~ |
| アプリ開発(iOS/Android) | 100万円~ |
| 独自の会員システム開発 | 30万円~ |
実際の費用は、開発会社や機能の複雑性によって異なります。 見積もりを依頼する際には、必要な機能やオプションを具体的に伝えるようにしましょう。
実際の構築方法に関してはこちらの記事をご参考にしてください。
よくある質問(FAQ)
Q. 無料ツールやプラグインだけで本格的な運用は可能ですか?
A. 「テスト運用」には向いていますが、本格運用には課題が残ります。
ご紹介したツールの多くは海外製で、日本の商習慣や「振込手数料の計算」「本人確認(KYC)の手続き」に未対応なケースが多いです。また、決済代行会社との連携でつまずくことも多いため、日本国内で本格展開する場合は、国内のパッケージシステムを利用するのが最短ルートです。
Q. 独自サイトで決済機能を導入する際、注意点はありますか?
A. 「エスクロー決済(仮押さえ)」の仕組みと手数料を確認してください。
プロジェクトが成功した時だけ課金される仕組みなど、クラファン特有の決済フローが必要です。Stripe等のAPIを連携させる開発が必要になるため、あらかじめ対応可能な決済手段を確認しておく必要があります。
Q. サイト公開後の集客はどうすれば良いですか?
A. 既存のコミュニティ活用か、広告運用が必須です。
独自サイトは初期の流入がゼロです。SNSでの発信、プレスリリース、あるいは特定の専門分野(アート、地域活性化など)の既存顧客基盤へのアプローチなど、システム構築費とは別に「マーケティング予算」を確保しておくことが成功の絶対条件です。
5. まとめ
クラウドファンディングサイトの自作は、手数料の削減や独自のブランディングを可能にする大きな魅力があります。まずはWordPressプラグインやノーコードツールで「市場の反応」を確かめ、長期的な運用や規模拡大が見えてきた段階で、信頼できるパッケージシステムや制作会社への依頼に移行するのが、リスクを最小限に抑える賢いステップです。
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