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口コミサイトを開発する場合の構築費用とは?開発会社へ依頼する場合から自作で済ます場合のメリット・デメリットを解説
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本記事では、独自の口コミサイト構築を検討されている事業者様に向けて、手法別の費用相場や内訳、失敗しないための注意点を詳しく解説しております。
- 構築手法別の費用相場:フルスクラッチ、パッケージ、ASP、自社開発の比較
- 費用の内訳:企画・設計、デザイン、開発、テスト、運用にかかるコスト
- 開発会社と自社開発の比較:それぞれのメリット・デメリットと判断基準
- 運営上の注意点:セキュリティ対策、景品表示法などの法的遵守事項
▼この記事を読むと解決できる悩み
本記事を読むことで、自社の予算と目的に最適な構築手法が明確になります。高額なフルスクラッチを避けてコストを抑える方法や、自社開発・開発会社依頼それぞれのメリット・デメリットを理解し、無駄のない意思決定ができるようになります。
目次
口コミサイト構築の費用相場比較

口コミサイトの構築費用は、開発手法によって「月額数千円」から「1,000万円以上」まで極めて大きな幅があります。
| 開発方法 | 費用相場 | 特徴 |
|---|---|---|
| フルスクラッチ開発 | 1,000万円〜 | ゼロからオーダーメイド。独自機能や大規模サイトに最適。 |
| パッケージ開発 | 50万円〜300万円 | 既存の土台をカスタマイズ。コストと自由度のバランスが良い。 |
| ASPサービス利用 | 月額数千円〜数万円 | 安価で導入が容易。ただし独自機能やデザインに制限あり。 |
| 自社開発 | 数万円〜(人件費別) | ツール代のみに抑えられるが、高度な専門スキルが必須。 |
口コミサイト構築費用の内訳
構築にかかるトータルコストは、主に以下の5つの工程に分解されます。
1. 企画・設計費用(相場:10万円〜150万円以上)
| 規模・内容 | 費用相場 |
|---|---|
| 小規模サイト(シンプルな機能のみ) | 10万円~50万円 |
| 中規模サイト(一般的な機能を搭載) | 50万円~150万円 |
| 大規模サイト(独自の機能を搭載) | 150万円~ |
サイトの目的、ターゲット、必要な機能、画面遷移などを決定する最も重要な工程です。この段階での綿密な計画が、後の手戻りを防ぎ、結果として開発費用の圧縮につながります。
企画・設計工程では、以下のような項目を検討します。
- サイトの目的・目標
- ターゲットユーザーの明確化
- 掲載する口コミ情報の内容
- サイトデザイン・レイアウト
- 必要な機能・システム
- 運用方法(自社運用、外部委託など)
2. デザイン費用(相場:数万円〜数百万円)
| 規模・内容 | 費用相場 | 備考 |
|---|---|---|
| テンプレート利用 | 数万円~数十万円 | 低価格で済む場合が多いですが、カスタマイズ性に欠ける場合があります。 |
| 部分的なオリジナルデザイン | 数十万円~数百万円 | 要件に合わせて一部デザインを変更するため、費用を抑えつつ、オリジナリティを出すことができます。 |
| フルオーダーメイド | 数百万円~ | サイト全体のデザインを一から行うため、高額になりますが、最も自由度の高いデザインが可能です。 |
口コミサイトのデザインは、ユーザーの使いやすさやサイトの印象を大きく左右する要素の一つです。そのため、デザイン費用は、サイトの規模やデザインのクオリティによって大きく変動します。
テンプレート利用なら数万円で済みますが、競合との差別化や信頼性向上のためには、部分的なオリジナルデザイン(数十万円〜)を取り入れることが推奨されます。
3. 開発費用(相場:数十万円〜1,000万円以上)
| 開発規模 | 開発費用 |
|---|---|
| 小規模サイト(シンプルな機能) | 数十万円~数百万円 |
| 中規模サイト(一般的な機能) | 数百万円~1,000万円 |
| 大規模サイト(複雑な機能) | 1,000万円~ |
「ユーザー認証」「口コミ投稿」「評価(星付け)」といった基本的な機能に加え、ポイントシステムやレコメンド機能などを実装する場合には、開発費用は高額になる傾向があります。
開発会社によって費用体系や技術力も異なるため、複数の開発会社に見積もりを依頼し、比較検討することが重要です。
4. テスト費用(開発費の10%〜20%が目安)
動作確認、ユーザビリティ、セキュリティチェックを行います。リリース後の不具合は致命的な信頼失墜を招くため、欠かせない工程です。
このようなテスト項目を網羅的に実施することで、サービスリリース後の不具合やトラブルを未然に防ぐとともに、ユーザーにとって質の高い口コミサイトを提供することができます。
テスト費用は、テスト内容や規模によって変動しますが、開発費用全体のおよそ10%〜20%程度が相場と言われています。
5. 運用・維持費用(月額:数千円〜数十万円)
| 項目 | 内容 | 費用相場 |
|---|---|---|
| サーバー・ドメイン費用 | 口コミサイトを公開するためのサーバーやドメインの維持費用 | 数千円~数万円/月 |
| セキュリティ対策費用 | サイバー攻撃からサイトを守るためのセキュリティ対策費用 | 数千円~数万円/月 |
| 運用保守費用 | システムの監視やアップデート、データのバックアップなどの費用 | 数万円~数十万円/月 |
| 集客費用 | より多くのユーザーを獲得するための広告掲載費用 | 数万円~ |
| 人件費 | 口コミの監視やユーザーからの問い合わせ対応などの人件費 | – |
サーバー・ドメイン代に加え、サイバー攻撃からサイトを守るセキュリティ対策費、口コミの監視(人件費)、広告収入を得たい場合は、アクセス数を増やすためのSEO対策など集客費用が継続的に発生します。
運用費用を抑えたい場合は、サーバーやセキュリティ対策のプランを見直したり、自社で運用保守を行ったりするなどの工夫が必要です。
開発会社に依頼するメリット・デメリット
口コミサイトの構築を開発会社へ依頼する際は、高品質な仕上がりが期待できる一方で、コストや期間面での注意点も存在します。
| 比較項目 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 品質・技術 | 専門知識と経験が豊富 Webサイト構築に関する専門知識や豊富な経験を持つため、高品質なサイトを構築できる可能性が高いでしょう。常に最新の技術やトレンドを把握しているため、競争力のあるサイトを構築できます。 | 知識・経験の不足 開発を外注することによる自社内でのノウハウ蓄積が難しく、今後のサイト運営や改善対応に影響が出る可能性があります。 |
| 要望への対応 | 要望に合わせたサイト構築が可能 顧客の要望を丁寧にヒアリングし、ニーズに最適なシステムを提案してもらえます。 | 開発期間の延長 要望を全て反映しようとすると、スケジュールの遅れが発生し、追加費用が発生する可能性があります。最初に固めた要件定義をよく確認することが肝要です。 |
| 運用・コスト | 運用サポートを受けられる サイト公開後の運用や保守、トラブル対応なども任せられるため、安心してサイト運営に集中できます。 | コスト面 自社開発と比較して、初期費用および追加改修の費用が高額になる傾向があります。 |
開発会社と綿密な打ち合わせを行い、要望を明確に伝えることが、満足のいくサイト構築に繋がります。常に最新の技術やトレンドを把握しているため、競争力のあるサイトを構築できるでしょう。デメリットを理解した上で、自社のリソースや予算に合わせた最適なパートナー選びを行いましょう。
自社開発するメリット・デメリット
口コミサイトを自社で開発する場合には、以下のようなメリット・デメリットがあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メリット | ・開発費用を抑えられる ・自社独自の機能を実装できる |
| デメリット | ・専門知識が必要になる ・開発に時間がかかる |
口コミサイトを自社開発する最大のメリットは、開発会社に依頼する場合に比べて開発費用を抑えられることです。また、自社のニーズに合わせた機能を自由に実装できる点も魅力です。
一方で、自社開発する場合は、システム開発に関する専門知識が必要になります。そのため、専門知識を持つ人材が社内にいない場合は、新たに採用する、あるいは外部から技術者をアサインする必要があるでしょう。
口コミサイト構築における注意点
費用対効果を意識する
口コミサイトの構築には費用がかかるため、費用対効果を意識することが重要です。
多機能なサイトを構築しても、使われない機能が多ければコストに見合いません。
どのような効果を得たいのかを明確にしたうえで、必要な機能に絞り、適切な費用で開発することが大切です。
セキュリティ対策を万全にする
多くの個人情報(投稿データ含む)を扱うため、SSL暗号化、ファイアウォール、脆弱性診断、個人情報保護方針の明示など、以下の様な対策が必要です。
| セキュリティ対策 | 概要 |
|---|---|
| SSL/TLSの導入 | 通信を暗号化することで、第三者によるデータの盗聴や改ざんを防ぎます。 |
| ファイアウォールの設置 | 外部からの不正アクセスを遮断します。 |
| アクセス権限の設定 | ユーザーごとにアクセスできる情報を制限します。 |
| セキュリティソフトの導入 | ウイルスやマルウェアからサイトを保護します。 |
| 個人情報保護方針の策定と明示 | 個人情報の取り扱いについて明確なルールを定め、ユーザーに公開します。 |
| 定期的なセキュリティ診断の実施 | 専門業者によるセキュリティ診断を定期的に実施することで、システムの脆弱性を発見し、改善します。 |
| 脆弱性対応 | システムの脆弱性が発見された場合は、速やかに修正プログラムを適用するなど、適切な対応が必要です。 |
これらの対策を怠ると、個人情報漏洩などのリスクが高まり、サイトの信頼性を損なうだけでなく、法的責任を問われる可能性もあります。
法律に準拠する
口コミサイトの運営には、消費者保護や個人情報管理に関する厳格な法律遵守が求められます。違反はサイトの閉鎖や法的責任に直結するため、構築段階からの対策が必須です。
| 法律名 | 規制内容の要約 | 口コミサイトでの注意点 |
|---|---|---|
| 特定商取引法 | 消費者トラブルを防ぐための表示義務・禁止事項。 | 運営会社の情報を正しく表示し、誇大広告を避ける。 |
| 景品表示法 | 不当な表示(優良誤認・有利誤認)の禁止。 | サクラ投稿(ステマ)や事実と異なる過度な称賛を放置しない。 |
| 個人情報保護法 | 個人情報の適切な取り扱いと保護。 | 投稿者のメールアドレスや行動履歴を厳重に管理・保護する。 |
| プロバイダ責任制限法 | 違法投稿に対する管理者の責任と免責規定。 | 誹謗中傷など不適切な口コミへの削除フローを事前に整備する。 |
※この他にも、名誉毀損や著作権侵害など注意すべき法律は多岐にわたります。トラブルを未然に防ぐため、専門家のアドバイスを受けながら対策を講じることが重要です。
よくある質問(FAQ)
Q. 開発会社に依頼する場合、費用を抑えるポイントはありますか?
A. 「要件定義」を最初に固めきることと、パッケージ活用が鍵です。
開発途中の追加要望はコストアップの最大の原因となります。また、フルスクラッチではなく、既存のパッケージをベースにカスタマイズする手法を選ぶことで、品質を維持しながら大幅に費用を抑えることが可能です。
Q. 自社開発か外注か、判断の分かれ目はどこですか?
A. 「開発後の保守リソース」と「スピード感」で判断しましょう。
社内にエンジニアがいても、日々の運用保守やセキュリティ対策まで手が回らない場合は外注が安心です。また、市場への早期参入を目指すなら、実績のある会社のパッケージを活用して最短でリリースすることをおすすめします。
Q. 口コミサイトのセキュリティ対策で最低限必要なものは?
A. SSL/TLSの導入、個人情報の暗号化、アクセス権限の設定は必須です。
口コミサイトはユーザー投稿を伴うため、脆弱性を狙われやすい傾向にあります。開発会社へ依頼する際は、標準でどのようなセキュリティ対策が含まれているかを必ず確認してください。
まとめ
口コミサイト構築の費用は、多機能さを求めるほど高騰しますが、重要なのは「費用対効果」です。弊社カスタメディアの「プラットフォーム<まるごと>サービス」なら、口コミ投稿、評価、管理機能などの必須要素を標準装備。初期費用を抑えつつ、貴社独自のビジネスモデルに合わせた柔軟なカスタマイズが可能です。
