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勝ち残る求人サイト構築のために。競合サービス比較8選で学ぶ成功戦略
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求人サイトは、企業と求職者をつなぐ重要な役割を担っています。 市場には多くの求人サイトが存在し、それぞれが独自のサービスを展開しています。
企業が優秀な人材を獲得し、求職者が希望の仕事を見つけるためには、自分に合った最適なサービスを選ぶことが重要なため、新規でこの分野に参入し、プラットフォーマーとして成功するためには両者のニーズを的確に把握する必要があります。
そこで今回は、数ある求人サイトの中から、特に人気の高いサービスを「総合型」と「特化型」に分類し、計8つのサービスを比較していきます。
それぞれのサービスが持つ強みや差別化ポイントを分析することで、サイト構築のヒントや、競合との差別化戦略が見えてくるはずです。
これから紹介する情報が、これから求人サイト構築を検討されている企業様の参考になれば幸いです。
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競合サービス比較8選
総合型求人サイト
エン転職
エン転職は、14万件以上の求人を掲載し、大手企業から中小企業まで多様な業種や職種を網羅しているため、幅広い求職者のニーズに応えています。また、求人情報は詳細で正直な内容が求められ、ミスマッチを防ぐ工夫が施されています。
ユーザビリティに関しても、サイトデザインは見やすく、使いやすさが高く評価されています。登録時にはYahoo IDやLINE IDを利用できるため、利便性も向上しています。
エン転職の独自コンテンツとしては、社員や元社員のクチコミ情報や企業からのメッセージがあり、求職者が企業の雰囲気を理解しやすくなっています。また、転職支援機能としてスカウト機能や面接サポートなども提供されており、求職者にとって非常に有益です。
ほかにもサイトの機能やコンテンツとしては、以下のようなものがあります。
求人情報の充実
- 社員・元社員のクチコミ情報
- 募集企業からのメッセージ
- エン転職取材担当者のレビュー
- 職場や企業の雰囲気がわかる画像や動画
転職支援機能
- スカウト機能(企業、エージェント、オファー)
- カレンダー機能
- 新着JOBクリック
- 面接サポート
情報コンテンツ
- 転職Q&A
- 転職ノウハウ
- 転職体験記
総じて、エン転職は詳細な情報と使いやすいインターフェースを兼ね備えた総合的な転職サイトとして、多くの求職者に支持されています。
リクナビNEXT
リクナビNEXTは、株式会社リクルートが運営しています。約69.8万件の求人を掲載し、幅広い業種や職種をカバーしているため、未経験者からベテランまで多様な求職者のニーズに応えています。
特に注目すべきは、独自の高精度AIを活用した求人検索システムです。このシステムは登録者のプロフィールを分析し、最適な求人をレコメンドすることで、求職者が自分では気づかなかった魅力的な求人に出会う機会を増やしています。
また、ウェブサイトとスマートフォンアプリの両方が提供されており、直感的で使いやすいインターフェースが評価されています。特にスマホアプリは「利用者数No.1」と「ストア評価No.1」を誇り、新着情報の通知機能などが転職活動を効率化しています。
さらに、転職ノウハウや選考対策といった充実したコンテンツも用意されており、求職者の転職活動を総合的にサポートしているほか、企業やヘッドハンターからのスカウト機能も備えており、非公開求人へのアクセスが可能なため、より多くの転職機会を提供しています。
type
typeは、約403万人の会員を有し、そのうち20~30代が全体の6割以上を占めており、若手人材の採用を目指す企業にとって魅力的なプラットフォームとなっています。
typeの特徴的な機能として、高度なAIマッチング技術を活用した「行動ターゲティングスカウト」があります。この機能は、会員のプロフィール、Webサイト内での行動履歴、AIロボットとの会話内容を分析し、企業と求職者のマッチングを高精度で行います。これにより、採用担当者の負担を軽減しつつ、適切な人材との出会いを促進しています。
また、転職に関する豊富な情報コンテンツを提供しています。履歴書や職務経歴書のテンプレート、転職に役立つ診断テスト、キャリアアドバイスなど、求職者の転職活動を総合的にサポートする内容が充実しています。
マイナビ転職
マイナビ転職は、株式会社マイナビが運営する総合転職情報サイトとして、日本の転職市場で重要な位置を占めています。このサービスは、若手からミドル層まで幅広い世代の求職者をターゲットとしており、多様な業種や職種の求人情報を提供しています。
マイナビ転職の特徴的な機能として、年収やリモートワークなどの人気条件に基づいた求人特集があり、求職者のニーズに合わせた求人探しを可能にしています。また、転職フェア(合同企業説明会)の開催やキャリアパートナーによる個別サポートなど、オンラインとオフラインを組み合わせた多角的な転職支援を行っています。
単に求人情報を提供するだけでなく、転職に関する豊富な情報コンテンツも提供しています。「転職ノウハウ」というセクションでは、転職成功やキャリアの可能性を広げるためのサポート情報を提供しており、信頼性、独自性、実用性を重視したコンテンツ作りを行っています。
これらのコンテンツは、キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)などの有資格者や専門家の監修を受けており、高い信頼性と専門性を確保しています。
特化型求人サイト
Re就活
Re就活は、20代・第二新卒・既卒者向けの特化型転職サイトです。若手層、特に職歴の浅い求職者をターゲットとしており、「20代専門実績No.1」を謳っています。このサービスの最大の特徴は、未経験者や職種・業種変更を希望する求職者に対して、豊富な求人情報を提供していることです。
2024年10月時点で約10,549件の求人を掲載しており、ユーザーは自分で求人を検索し、興味のある企業に直接応募することができます。
また、「スカウト」機能を通じて、企業からの直接オファーを受け取ることも可能です。
このサービスは、若手求職者のニーズに合わせた様々な機能を提供しています。例えば、職務経歴書や自己PRの作成補助機能、転職アドバイザーによるWebセミナー、転職イベントなどがあります。これらのサポート機能は、初めての転職を経験する人々にとってとても助かるものです。
BizReach
BizReach(ビズリーチ)は、日本のハイクラス転職市場において主要な位置を占める転職プラットフォームです。株式会社ビズリーチが運営するこのサービスは、管理職や専門職、次世代リーダー、グローバル人材などの即戦力に特化しており、国内最大級のハイクラス転職サイトとして知られています。
このプラットフォームでは、求職者が自身のプロフィールを登録すると、企業の採用担当者や登録ヘッドハンター(7,800人以上)から直接スカウトを受け取ることができます。これにより、求職者は自身の市場価値を把握し、キャリアの可能性を探ることができます。また、BizReachは単なる求人サイトではなく、求職者と企業が直接やりとりできるプラットフォームです。
BizReachは、職務経歴書の作成支援やキャリア・転職に関するコラムの提供など、転職活動全般をサポートする機能も充実しています。また、35歳以上や40代の転職など、年齢層に応じたアドバイスも提供しており、幅広い年齢層のキャリア支援を行っています。
女の転職type
「女の転職type」は、女性特化型の転職サイトであり、プラットフォーマーとしての視点から見ると、非常に戦略的なポジショニングを取っています。
このサービスは、女性の長期的なキャリア形成を支援することに重点を置いており、正社員・正社員登用ありの求人が9割以上を占めています。これは、女性の安定した雇用と継続的なキャリア発展を促進するという明確な方針を示しています。特に、事務・経理・人事系の求人が700件以上あり、女性に人気の職種に特化していることがわかります。
プラットフォームの設計においては、女性ユーザーのニーズに合わせた細やかな配慮が見られます。例えば、18時までに退社できるワーキングママ歓迎の求人を多く掲載することで、仕事と家庭の両立を望む女性層を強くターゲットにしています。また、産育休活用や時短勤務、リモートワークなどの条件設定が可能な検索機能を提供することで、多様な働き方を求める女性ユーザーのニーズに応えています。
また、女性向けの転職支援コンテンツも充実させています。自己分析の方法、女性におすすめの仕事や資格、転職の実例紹介など、女性のキャリア形成に特化した情報を提供することで、ユーザーの定着とエンゲージメント向上を図っています。
イーキャリア
イーキャリアは、ITエンジニアやクリエイターなどの専門職に強みを持つ戦略的な設計がなされています。このプラットフォームの最大の特徴は、ソフトバンクグループという強大なバックグラウンドを活かし、ゲーム業界やIT業界での高い認知度を獲得していることです。これにより、専門性の高い求職者と企業のマッチングに特化したエコシステムを構築しています。
2017年のフルリニューアルでは、オンライン面接機能や自己紹介ムービー機能など、採用プロセスの効率化を図る新機能を導入しました。特に、求職者が作成したキャリアシートを匿名で公開できる機能は、プライバシーを保護しつつ、企業とのマッチング機会を増やす効果的な仕組みとなっています。
さらにAIを活用したレコメンド機能の導入は、プラットフォームの知能化を進め、ユーザーの行動を学習して精度の高い求人提案を行うことで、マッチング効率を向上させています。また、「あしあと」機能を通じて求職者が自身の市場価値を把握できるようにしています。
勝ち残る求人サイトの特徴
企業分析や求人票だけではわからない情報提供
従来の求人サイトでは、企業の財務情報や事業内容、求人票に記載された募集要項などが主な情報源でした。しかし、これらの情報だけでは、応募者は企業の雰囲気や社風、社員の人となり、働き方などを具体的にイメージすることができません。
そこで、勝ち残る求人サイトでは、企業分析や求人票だけではわからない情報を提供することが重要になってきます。
例えば、
- 社員インタビュー動画
- オフィスツアー動画
- 社内イベントレポート
- 社員ブログ
- 職種紹介コンテンツ
などを掲載することで、求職者はより深く企業について理解し、共感できるポイントを見つけることが可能になります。これらの情報は、求職者の企業に対する好感度を高め、ミスマッチのない採用を促進する上で欠かせません。
スムーズな応募プロセスと企業とのマッチング精度向上
求職者にとって、応募から面接、採用決定までのプロセスがスムーズに進み、かつ自分に合った企業と出会えることは非常に重要です。 一方で、企業にとっても、自社の求める人物像に合致した人材を効率的に採用できることが重要となります。
そのため、求人サイトにおいては、以下のような機能が求められます。
- 応募書類のデータ連携機能:一度入力した情報が、他の求人サイトや企業の応募フォームにも自動入力される機能
- AIによるマッチング機能:求職者のスキルや経験、志望などを分析し、最適な求人をレコメンドする機能
- チャット機能:企業と求職者が気軽に質問やメッセージのやり取りができる機能
これらの機能により、求職者は応募の手間を軽減できるだけでなく、自分に合った企業を見つけやすくなります。企業側も、より的確なターゲティングと効率的な選考を実現できます。
採用活動の効率化を支援する機能
勝ち残る求人サイトは、採用活動における企業側の負担を軽減する機能を充実させています。応募者管理システムとの連携や、AIを活用した候補者選定など、業務効率化を促進する機能が求められています。
例えば、応募者情報を一元管理できるシステムと連携することで、応募状況の確認、選考進捗の管理、応募者への連絡などを効率的に行えます。また、AIが求人票の内容と応募者のスキルや経験を自動的にマッチングすることで、企業はより効率的に最適な候補者を選別できます。
これらの機能により、企業は採用活動にかかる時間やコストを削減し、より戦略的な採用活動に集中することが可能になります。
求職者ニーズの変化
モバイル最適化
求職活動において、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を通じた情報収集が一般的になっています。そのため、求人サイトにおいてもモバイル最適化は欠かせません。
具体的には、以下のような点が求められます。
- スマートフォンの画面サイズに合わせたサイトデザイン
- タップしやすいボタン配置
- スムーズなページ遷移
- GPS機能を活用した近くの求人情報表示
モバイル端末からのアクセスが多い時間帯や曜日などを分析し、プッシュ通知などを活用することで、求職者への訴求力を高めることも可能です。
ビジュアル重視
従来の求人サイトでは、情報量が重視されがちで、テキストベースのコンテンツが中心でした。しかし、近年の求職者は、多くの情報の中から自分に合った求人を探す際に、視覚的に魅力的なサイトを求める傾向にあります。
具体的には、企業の雰囲気や仕事内容をイメージしやすい写真や動画の活用が求められています。実際に、求人情報に掲載された写真や動画を閲覧した求職者は、そうでない求職者に比べて、応募意欲が高まるというデータも出ています。
また、求人サイトのデザイン性も重要な要素です。見やすく、スタイリッシュなデザインは、求職者に好印象を与え、サイトの利用時間増加にも繋がります。
これらのことから、求人サイトにおいても、視覚的な訴求は、他の求人サイトとの差別化を図り、求職者の心を掴む上で重要な要素と言えるでしょう。
キャリア支援
従来の求人サイトは、企業と求職者を結びつける場を提供することに重きが置かれていました。しかし、近年の求職者は、求人情報だけでなく、自身のキャリアプランを考える上での情報やサポートを求めるようになっています。
具体的には、自分に合った仕事や企業を見つけるための自己分析ツール、転職市場のトレンドや企業情報、スキルアップのための学習コンテンツなどが求められています。
こうしたニーズに対応するため、求人サイトは、単なる求人情報の掲載にとどまらず、求職者のキャリア形成を総合的に支援するプラットフォームへと進化しています。
企業ニーズの変化
採用ターゲティング
企業は、自社の求める人物像を明確化し、ピンポイントにアプローチできる採用ターゲティングを重視するようになっています。
従来の求人広告のように、不特定多数へのアプローチでは、応募者の母数を確保できる一方で、ミスマッチが生じやすく、採用活動の長期化やコスト増加につながる可能性がありました。
しかし、求人サイトの進化により、企業は求職者の属性データや行動履歴などを活用し、最適な人材へ効率的にアプローチすることが可能になりました。
例えば、興味・関心やスキル、経験年数など、詳細な条件で絞り込み検索ができる機能や、自社の採用ページを閲覧したユーザーへピンポイントに求人情報を配信する機能などが挙げられます。
これらの機能を活用することで、企業は採用活動の効率化と、より精度の高いマッチングを実現できるようになります。
データ分析
近年、多くの求人サイトが導入を進めているのが、データ分析に基づいた採用活動の支援です。膨大な応募データやアクセスログなどを解析することで、これまで可視化できなかった採用活動の課題や傾向を把握できるようになりました。
例えば、応募者の属性や行動履歴を分析することで、自社の求人にどのような人が興味を持っているのか、どの段階で応募を辞退する傾向があるのかなどが分かります。これらのデータに基づいて、効果的な求人情報の改善や、ターゲット層へのアプローチが可能になります。
さらに、応募者のスキルや経験をデータ化し、企業の求める人物像とマッチングさせることで、より精度の高い推薦を行うことも可能です。データ分析は、採用活動の効率化だけでなく、ミスマッチを減らし、企業と求職者双方にとって最適な出会いを創出する上でも重要な役割を担っています。
応募者管理システムとの連携
応募者管理システム(ATS)は、企業が採用活動を効率化するために導入するシステムです。応募者の情報管理、選考進捗管理、応募者とのコミュニケーションなどを一元的に管理できます。
近年の求人サイトでは、この応募者管理システムとの連携が重要視されています。自社のサイトを通じて応募があった場合でも、企業側は使い慣れた応募者管理システム上で応募者情報を確認できるため、業務効率が大幅に向上します。
また、応募者管理システムとの連携によって、求人サイト側は企業の採用活動に関するデータを取得することができます。このデータは、より精度の高い求人マッチングや、企業の採用課題解決を支援するサービス開発などに活用できます。
このように、応募者管理システムとの連携は、企業と求人サイト双方にとってメリットがあり、勝ち残るためには欠かせない要素となっています。
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まとめ
本記事では、代表的な求人サイトの比較を通して、成功する求人サイト構築のヒントを探ってきました。既存サービスが網羅する求人情報の量や知名度は、新規参入においては高い壁となるでしょう。
強み | 課題と対策例 | |
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総合型求人サイト | 情報量が多い・幅広い求職者層に対応 | 差別化が難しい→独自コンテンツや機能の充実 |
特化型求人サイト | 特定の業界・職種に強い | ニッチな分、求職者・求人数が限られる→専門性を活かした情報発信やイベント開催 |
しかし、求職者と企業それぞれに変化するニーズを捉え、他社にはない独自の価値を提供することが、勝ち残る求人サイトには不可欠です。
ニッチな分野に特化した専門性の高いサービスや、テクノロジーを活用した最適なマッチングの実現など、求人サイトの可能性は広がっています。ぜひ本記事を参考に、求職者と企業双方にとって価値のある求人サイト構築を目指しましょう。