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イノベーション人材の要件とは?育成を成功させる5つのポイントと事例を紹介

イノベーション人材の要件とは?育成を成功させる5つのポイントと事例を紹介

2026年2月6日

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「うちには変革を起こせる人材がいない」と諦めていませんか?実は、既存の優等生とは別の「要件」を定義し、仕組みで育てることこそが成功への近道です。

本記事では、国が示す基準や成功のコツ、最大75%の助成金活用術を凝縮しました。優秀な人ほど組織で浮いてしまう現状を打破し、次世代の変革者を輩出する秘訣を公開します。

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目次

イノベーション人材とは?

イノベーション人材とは、常識に縛られず、新しい価値を生み出して組織に「変革」をもたらす人のことです。単なるアイデアマンではなく、周囲を巻き込み、事業として成立させるまでの泥臭い実行力を兼ね備えているのが最大の特徴です。

経済産業省が公表した未来人材ビジョンでも、不確実な未来を自ら切り拓く「起業家精神」の重要性が強調されています。彼らは指示を待つのではなく、自ら課題を見つけ、解決に向けたリーダーシップを自律的に発揮します。

イノベーション人材の要件と定義

イノベーション人材とは、「既存の枠組みに捉われず、自律的に問いを立て、新たな価値(ビジネス)を創出することで組織や社会に変革をもたらす人材」と定義されます。

単に「新しいことを思いつく人」を指すのではありません。経済産業省などの指針をまとめると、以下の3要素をすべて満たす人を指します。

  1. 発見する:常識を疑い、未解決の課題を見つけ出す(0→1)
  2. 共創する:周囲や外部を巻き込み、形にする(推進力)
  3. 完遂する:失敗を恐れず、利益を生む事業へ昇華させる(実現力)

既存事業の「秀才」との決定的な違い

従来の「秀才」は、決められたルール内で効率を上げる「改善型(1→100)」の人材です
対してイノベーション人材は、ルールの外側で問いを立てる「変革型(0→1)」の人材です。 100点満点の正確さよりも、失敗を前提に高速で仮説検証を繰り返す「学習スピード」にその本質があります。軸となっています。

イノベーション人材の能力とコンピテンシー

変革を成し遂げるには、実務的な「能力(Doing)」と、根底にある「行動特性(Being)」の両輪が不可欠です。

0から1を生み出す「3つの核となる能力」

  • 不確実性を読み解く力:正解のない問いに対し、自ら仮説を立てて検証を繰り返す「学習能力」。
  • 異分野を繋ぐ融合力:無関係に見える情報や技術を結びつけ、新価値を定義する「アナロジー思考」。
  • 事業を形にする構想力:アイデアを、持続可能なビジネスモデルへと落とし込む「論理構築力」。

変革を完遂させる「行動特性(コンピテンシー)」

経済産業省の指針でも、専門スキル以上に以下の「変革者としての共通点」が重視されています。

  • 主体性(オーナーシップ):組織の課題を「自分事」として捉え、指示を待たずに動き出す。
  • やり抜く力(グリット):周囲の反対や度重なる失敗に屈せず、成果が出るまで挑戦を継続する。
  • 共創のリーダーシップ:多様な専門性を持つメンバーを尊重し、一つの目標へ巻き込む力。

イノベーション人材に必要な5つの要件

成功するイノベーターには、共通する5つの資質があります。これらは単なるスキルではなく、変革を成し遂げるための「根幹となるスタンス」です。

【要件1】課題を見つける観察力

日常の違和感から「顧客の不満」を察知する力です。 市場調査のデータを見るだけでなく、自ら現場に足を運び、顧客も気づいていない「不便さ」や「非効率」を見つけ出します。「当たり前」の中に隠れた不毛なルールや、放置されている小さなストレスに気づける感性が、新たな事業の種になります。

【要件2】常識を疑うクリティカル思考

前提を疑い、「なぜ?」を突き詰める力です。 「業界の常識だから」「昔からこう決まっているから」という思考停止に陥らず、物事の本質を問い直します。固定観念を壊し、ゼロベースで「本当にこれが最善か?」と批判的に検討することで、既存事業の延長線上にはない革新的なアイデアが生まれます。

【要件3】周囲を巻き込む共創力

社内外の協力者を得て、構想を形にする推進力です。 イノベーションは一人では達成できません。自分のビジョンを熱量高く語り、異なる専門性を持つメンバーや他部門を動かす必要があります。利害関係を調整しながらも、同じ目標に向かってチームを束ね、リソースを確保し続ける「巻き込み力」が不可欠です。

【要件4】失敗から学ぶレジリエンス

困難に折れず、失敗をデータに変える回復力です。 新しい挑戦に予期せぬトラブルや失敗はつきものです。挫折しそうな状況でも感情をコントロールし、失敗を「単なるミス」ではなく「成功のための貴重なデータ」として冷静に分析します。この精神的なタフさがあるからこそ、成功するまで仮説検証を繰り返せます。

【要件5】未知へ挑む知的好奇心

異分野の知識を融合させ、新発想を生む源泉です。 自分の専門領域に閉じこもらず、テクノロジー、アート、社会情勢など、一見無関係な分野にもアンテナを広げます。多様な情報をインプットし、それらを自社の強みと掛け合わせることで、競合他社が思いもよらない「新結合(イノベーション)」を引き起こします。

イノベーション人材を育成する5ポイント

資質ある人材を選んだら、次は彼らが「変革者」へと覚醒する環境を整えます。

【1】適性検査による選抜の徹底

教育の前に適性を見極めることが不可欠です。既存の成績ではなく、好奇心やレジリエンスを測る独自の選抜基準を設けることで、育成の投資対効果を最大化できます。

【2】心理的安全性の高い組織作り

「失敗=恥」という文化では挑戦は消えます。組織として「ナイス・トライ」を称賛し、失敗を許容する心理的安全性の確保こそが、人材を伸ばす最大の肥料となります。

【3】挑戦を評価する人事制度の構築

既存事業のKPIだけで測ると、新規事業に挑む人は不利になります。プロセスの質や検証のスピードを評価に組み込む、多角的な評価制度への刷新が求められます。

【4】外部の知見を導入する越境学習

社内の常識が通用しない場所へ送り出すことも重要です。外部研修や異業種交流など、あえて「外の空気」に触れる越境体験が、イノベーターとしての視座を劇的に高めます。

【5】最大75%助成金の戦略的活用

コストを理由に断念する必要はありません。厚生労働省の人材開発支援助成金を活用すれば、最大75%の経費助成を受けられる可能性があります。

【関連記事】:新規事業の立ち上げを成功させるには?5つのステップや成功のポイント、成功事例を徹底解説

イノベーション人材育成プログラムの内容

効果的な育成プログラムは、単なる知識の習得ではなく、「思考の癖」を変え、実務に繋げるための3つのステップで構成されます。

  • マインドセットの変革
    既存事業の論理(確実性や効率)から脱却し、不確実な状況を楽しむ「起業家精神」を養います。失敗を「データ」と捉えるマインドを醸成することが、全ての土台となります。
  • デザイン思考による企画立案
    顧客の潜在的な不満を掘り起こし、解決策をビジネスモデルに昇華させる手法を学びます。

【関連記事】:デザイン思考で新規事業を成功に導く!実践事例5選と活用ポイント

  • 現場での仮説検証(実践ワーク)
    机上の空論で終わらせず、実際にプロトタイプを作って顧客にぶつけ、フィードバックを得るプロセスです。この「実践」の繰り返しこそが、本物の変革スキルを定着させます。

これらのステップを自社だけで構築するのは難易度が高いため、外部の専門機関を活用する企業が増えています。例えば、カスタメディアが提供する「リスキリング・プログラム」では、最前線で活躍する事業者や研究者による直接指導を行っており、座学で終わらせない「一生モノの実践スキル」の習得を支援しています。

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イノベーション人材育成の成功事例

自社リソースだけに頼らず、外部の専門知見や人材開発支援助成金を賢く活用して変革を成し遂げた事例を紹介します。

【事例1】大日本印刷(DNP)

大日本印刷(DNP)サイトトップ画像
画像引用:大日本印刷(DNP)

大日本印刷(DNP)は、印刷事業から「P&I(印刷と情報)」の強みを活かした新事業創出へシフトするため、2023年4月よりDNP版「よりジョブ型も意識した処遇と関連施策」を導入しています。

  • 取り組み: 社内教育基盤「DNP大学」を通じた外部知見の導入に加え、「スタートアップ企業への派遣制度」や「公募型社内複業」を制度化。社内では得られない外部のスピード感や課題解決手法を肌で感じさせる「実践型リスキリング」を加速させています。
  • 成果: 従来の長期雇用型の良さを活かしつつ、外部市場でも通用する専門性を持った「価値創造人材」を育成。DXや環境配慮型パッケージなど、高付加価値な新領域へ柔軟に人材をシフトさせています。

出典: DNP版「よりジョブ型も意識した処遇と関連施策」を随時導入(DNP公式ニュースリリース)

【事例2】キヤノン

キヤノンサイトトップ画像
画像引用:キヤノン

キヤノン株式会社は、市場変化に対応するため、既存部門から成長部門へのリスキリングを外部リソース活用により成功させています。

  • 取り組み: 約1,500名を対象に、外部の専門スクール等と連携したAI・クラウド研修を実施。数ヶ月にわたる「学び直し」の期間を設け、プロ講師による直接指導を徹底しました。
  • 成果: 既存の製品知識×最新ITスキルを持つ混合型人材が育ち、医療機器やカメラネットワーク等の新領域で活躍。自前主義にこだわらず外部リソースを活用したことで、育成の質とスピードを両立させています。

出典: キヤノン 統合報告書 2023(人的資本・人材育成方針)

イノベーション人材要件に関するよくある質問

  1. Q. イノベーション人材の選抜に際し、必要な要件をどう見極めるべきですか?

    A. 適性検査に加え、社内で「既存の仕組みに違和感」を抱いている人を探してください。 今の業務に疑問を持ち、自ら改善案を出し続けられる人こそ、イノベーション人材の要件である「観察力」と「課題の自分事化」を備えています。社内公募制と併せて、これまでの評価シート(改善型評価)とは別の、行動特性(変革型評価)に基づく推薦を組み合わせるのが有効です。

  2. Q. イノベーション人材を育成するためのプログラム期間は、どのくらい必要ですか?

    A. マインド変革に3ヶ月、具体的な事業立案スキルの習得に3ヶ月、計半年が目安です。 単発の研修では一過性の熱狂で終わってしまいます。事例にあるDNPやキヤノンのように、数ヶ月間にわたる「学び直し」の期間を確保し、リスキリングを通じた実践とフィードバックを繰り返すことが、イノベーション人材育成を成功させる鍵となります。

  3. Q. イノベーション人材を評価する際、既存の人事制度で対応できますか?

    A. いいえ、既存の売上指標だけでなく「仮説検証の精度」を新たな評価要件に加えるべきです。 新規事業は失敗を前提とするため、既存のKPIだけでは挑戦者が不利になります。「何が失敗の原因だと特定できたか」という学び(検証の質)を評価対象に含めることで、イノベーション人材が安心して挑戦を継続できる環境が整います。

  4. Q. イノベーション人材育成のコストを抑えるために、活用できる公的な制度はありますか?

    A. 厚生労働省の「人材開発支援助成金」を活用することで、経費の最大75%が助成されます。 特にDXやリスキリングに特化したコースを利用すれば、外部の育成プログラム導入コストを大幅に軽減できます。

まとめ|イノベーション人材の要件を揃え、変革を自走させる

イノベーション人材は、単に定義や要件を理解するだけでは育ちません。DNPやキヤノンの事例が示すように、「外部知見の導入」「評価制度のアップデート」「実践型リスキリング」の3軸が揃って初めて、組織は自律的に変革へ向けて動き出します。

「社内に適任がいない」と諦める必要はありません。まずは既存社員のポテンシャルを解放し、挑戦を後押しする「仕組み」を整えることが、イノベーション創出への最短ルートです。

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