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社内SNSアプリ一覧!導入前に知っておくべきメリットとデメリット

2024年11月8日

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近年、社内コミュニケーションの活性化や業務効率化を目的として、社内SNSアプリを導入する企業が増えています。メールに代わるスピーディーな情報共有ツールとして、あるいは部署を横断したコラボレーションを促進するプラットフォームとして、社内SNSは様々なメリットをもたらします。

一方で、情報漏洩のリスクや運用コスト、導入効果の測定といった課題も存在します。社内SNSの導入を検討する際には、これらのメリット・デメリットを正しく理解し、自社に最適なツールを選択することが重要です。

この記事では、代表的な社内SNSアプリの一覧と機能比較、導入のメリット・デメリット、そして自社開発という選択肢についても解説していきます。それぞれのサービスの特徴や料金体系を把握することで、自社のニーズに合ったアプリ選びにお役立てください。最適な社内SNSアプリの導入によって、社内コミュニケーションを活性化し、生産性向上を実現しましょう。

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代表的な社内SNSアプリ一覧(機能・料金比較など)

Slack

画像引用:https://slack.com/intl/ja-jp/

Slackは、チーム内のメッセージのやり取りを中心に、ファイル共有やプロジェクト管理をサポートするアプリです。Slackの最大の特徴は、プロジェクトや部署ごとに「チャネル」を作成し、会話を分けて管理できる点です。これにより、情報の整理が容易になり、必要な情報に素早くアクセスできます。また、Google DriveやTrello、Zoomなど、さまざまな外部ツールと連携できるインテグレーション機能も充実しているため、社内のさまざまな業務を一元的に管理することが可能です。料金プランとしては、無料プランでも基本的なチャット機能や一部のインテグレーションが利用でき、有料プランでは月額7.25ドルのプロプランや12.50ドルのビジネスプラスプランにより、さらに高度なサポートや機能を利用できます。

Microsoft Teams

画像引用:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-teams/group-chat-software

Microsoft Teamsは、Office 365に統合されたビジネス向けのコミュニケーションツールで、特にMicrosoftのエコシステムを活用している企業に適しています。Microsoft Teamsは、メッセージやファイル共有に加え、WordやExcelなどのOfficeアプリとシームレスに連携でき、社内の業務効率を大幅に向上させることが可能です。最大1000人の大規模なビデオ会議機能も備え、リモートワークの需要が高まる中、非常に有効なツールです。料金体系は無料プランでも基本的なチャット、ビデオ通話、ファイル共有が可能で、有料プランとしてOffice 365全体を利用できる「Business Basic」や「Business Standard」などが用意されています。月額5ドルや12.50ドルの料金で、容量の増加や高度なセキュリティ機能が提供されます。

Workplace from Meta

画像引用:https://www.workplace.com/

Workplace from Metaは、SNSの要素をビジネス環境に適応させたユニークなツールです。Facebookに似たニュースフィード形式のインターフェースを持ち、社員が親しみやすい操作環境を提供します。ニュースフィードを使って部署ごとやプロジェクトごとの投稿やお知らせを行い、情報の流れをシンプルに管理できます。また、ライブ動画配信機能もあり、CEOや経営陣のメッセージを直接配信して社員とリアルタイムでコミュニケーションすることも可能です。料金プランには、無料の「Standardプラン」と、有料の「Advancedプラン」があり、月額4ドルで管理機能やインテグレーション機能が強化されます。

Chatwork

画像引用:https://go.chatwork.com/ja/

Chatworkは、日本の企業文化に合わせたビジネスチャットツールとして設計されており、中小企業にも適した操作性と導入のしやすさが特徴です。タスク管理がチャットに組み込まれており、チャットからタスクの確認ができるため、情報の行き違いが発生しにくい設計です。また、グループチャット機能も充実しており、プロジェクトごとにメンバーを割り当てたチャットルームを簡単に作成できます。無料プランでは基本的なチャット機能とファイル共有が可能ですが、有料プランではパーソナル(月額600円)、ビジネス(月額1200円)、エンタープライズ(月額2000円)といったプランがあり、ビデオ会議や大容量のファイル共有ができるなどの拡張機能が追加されます。

サイボウズLive

画像引用:https://cybozu.co.jp/products/old-products/cybozulive/

サイボウズLiveは、グループウェアに強みを持つサイボウズが提供する社内SNSツールで、メンバー間での情報共有を簡易化し、グループ単位でのコミュニケーションを促進する設計となっています。掲示板機能を使って意見交換や情報共有ができ、情報が流れるのを防ぎながら、重要な情報に集中してアクセスすることが可能です。また、カレンダー機能でグループ内でのスケジュールを管理し、チーム全体の予定を一目で把握できる点も利便性の高いポイントです。

サイボウズLiveは基本無料(※現在はサービス終了しています)で利用できますが、より多機能なグループウェアが必要な場合は、有料の「サイボウズOffice」や「Garoon」なども選択肢として検討できます。

社内SNSアプリとは?

社内SNSアプリとは、企業内におけるコミュニケーションを円滑にするために設計された、いわばビジネス版のSNSです。従業員同士が気軽に情報交換や意見交換を行えるプラットフォームを提供することで、組織全体の活性化を促すことができます。

一般的なSNSと同様に、メッセージの送受信、ファイル共有、グループ作成などの基本機能を備えています。しかし、社内SNSアプリはビジネス用途に特化しているため、セキュリティ対策や管理機能が充実している点が大きな特徴です。

例えば、アクセス権限の設定やログ管理機能により、情報漏洩のリスクを軽減できます。また、組織構造に合わせたグループ設定や、業務連絡に特化した機能なども搭載されている場合が多いです。

これらの機能を活用することで、部署や役職、場所の壁を越えたコミュニケーションを活性化し、迅速な情報共有を実現します。結果として、業務効率の向上や生産性向上に貢献することが期待できます。

社内SNSアプリ導入のメリット

コミュニケーション活性化による組織力向上

社内SNSアプリは、組織内のコミュニケーションを活性化し、ひいては組織力向上に大きく貢献します。従来のメールに比べ、気軽にメッセージを送受信できるため、部署や役職の垣根を越えたコミュニケーションが促進されます。

例えば、以下のような効果が期待できます。

  • 気軽に相談しやすい雰囲気の醸成: ちょっとした疑問や相談事を気軽に投げかけられる環境を作ることで、問題解決のスピードが向上し、業務効率化に繋がります。
  • 雑談による人間関係の構築: 業務以外の話題も気軽に共有できるため、社員同士の親睦が深まり、チームワークの向上に繋がります。
  • 透明性の高い情報共有: 全社員に公開されるグループチャットなどで情報を共有することで、組織全体の透明性が高まり、一体感が生まれます。
  • 迅速な意思決定: 関係者間での迅速な情報共有と議論により、意思決定のスピードが向上します。

これらのコミュニケーション活性化は、社員のモチベーション向上や帰属意識の向上にも繋がり、結果として組織全体の活性化、ひいては組織力向上に貢献します。

迅速な情報共有

社内SNSアプリを導入することで、情報共有のスピードが劇的に向上します。メールのように件名や宛先を記入する手間がなく、気軽にメッセージを送受信できるため、リアルタイムに近い情報伝達が可能です。

例えば、営業担当者が外出先で見込み客から受けた質問を、すぐに社内の専門家に尋ねて回答を得るといった場面を想像してみてください。従来のメールでのやり取りでは、返信を待つ間に商談が滞ってしまう可能性もありました。しかし、社内SNSアプリを使えば、迅速な情報共有によってスムーズな商談の進行をサポートできます。

また、緊急性の高い情報の伝達にも効果を発揮します。例えば、システム障害が発生した場合、管理者から全社員に向けて即座に状況を報告し、対応策を指示できます。迅速な情報共有は、ビジネスにおける機会損失やリスクの軽減につながる重要な要素です。

具体的には以下のような場面で効果を発揮します。

  • 顧客からの問い合わせ内容の共有
  • 緊急時の対応策の伝達
  • 社内イベントの告知
  • 会議の日程調整

これらの情報共有をスムーズに行うことで、業務効率の向上に大きく貢献します。

部署横断的なコラボレーション促進

社内SNSアプリは、部署の垣根を越えたコラボレーションを促進する上で非常に効果的です。従来のメールや電話でのやり取りでは、どうしても担当部署以外とのコミュニケーションに壁が生じがちでした。しかし、社内SNSアプリを導入することで、気軽に質問や相談をしたり、他の部署のメンバーと情報交換をすることが容易になります。

例えば、営業部が新しい顧客を獲得した際に、その情報をマーケティング部や開発部と共有することで、迅速に顧客ニーズに対応したサービスを提供できるようになります。また、異なる部署のメンバーが共同でプロジェクトを進める際にも、社内SNSアプリを活用することで、スムーズな情報共有や意見交換が実現し、より効率的に業務を進めることができます。

具体的には、以下のような効果が期待できます。

  • プロジェクトの進捗状況をリアルタイムで共有し、迅速な意思決定を促進
  • 他の部署の専門知識やスキルを容易に活用可能
  • 複数部署間での情報共有の効率化による、業務プロセスの改善

このように、社内SNSアプリは、部署間の壁を取り払い、組織全体の連携を強化する上で強力なツールとなります。結果として、新たなイノベーションの創出や、生産性の向上に繋がることも期待できます。

社内SNSアプリ導入のデメリット

情報漏洩リスク

社内SNSアプリは、便利なコミュニケーションツールである一方、情報漏洩のリスクも抱えています。機密情報や個人情報が社外に流出してしまうと、企業の信用失墜や損害賠償など、深刻な事態を招きかねません。主なリスクとして下記が挙げられます。

  • 従業員の不注意による流出:誤って機密情報を書き込んだり、アプリの設定ミスでアクセス権限を不適切に設定したりすることで、情報が漏洩する可能性があります。
  • 不正アクセス:外部からのハッキングや、悪意のある第三者による不正アクセスによって情報が盗まれるリスクがあります。
  • 端末紛失・盗難:従業員がスマートフォンやパソコンなどの端末を紛失したり盗難された場合、端末に保存されている情報が漏洩する可能性があります。

これらのリスクを軽減するためには、以下のような対策を講じる必要があります。

  • アクセス権限の設定を適切に行い、必要最低限の権限を付与する。
  • パスワードの管理を徹底し、定期的な変更を義務付ける。
  • 端末の紛失・盗難対策として、遠隔データ消去機能などを活用する。
  • セキュリティに関する教育を従業員に実施し、情報漏洩リスクへの意識を高める。

これらの対策を講じることで情報漏洩のリスクを最小限に抑え、安全に社内SNSアプリを活用することが可能になります。

運用コストと管理の手間

運用コストと管理の手間も考慮することも重要です。コスト面では、アプリの利用料だけでなく、導入・設定費用、社員への研修費用、ヘルプデスク対応なども含まれます。特に、クラウドサービス型のアプリは、利用人数や機能に応じて月額料金が発生するため、継続的なコストを把握しておく必要があります。

管理の手間も無視できません。管理者によるアカウント管理、アクセス権限の設定、利用状況の監視、セキュリティ対策の実施など、さまざまな業務が発生します。これらの作業は、担当者の負担を増やすだけでなく、運用コストにも影響を与えます。

また、社内SNSアプリは、適切に管理されなければ、情報漏洩や不正アクセスのリスクも高まります。セキュリティポリシーの策定や社員教育の実施など、セキュリティ対策にもコストと手間がかかります。これらの費用と手間を考慮し、自社のリソースと照らし合わせて導入を検討する必要があります。

例えば、管理者の負担軽減のために、外部委託を検討することも可能です。ただし、委託費用や情報セキュリティ管理の徹底など、新たな課題も発生するため、慎重に判断する必要があります。社内SNSアプリを円滑に運用するためには、コストと手間のバランスを考慮した計画を立てることが重要です。

導入効果の測定の難しさ

アプリを導入したものの、その効果が目に見えにくく、導入の成果を正確に測定することが難しいと感じるケースが多くあります。これは、コミュニケーションの活性化や業務効率の向上といった効果が数値化しにくい性質を持つためです。

例えば、社内SNSの投稿数やアクティブユーザー数といった指標は計測可能ですが、それらの数値が即座に生産性向上や業績向上に繋がるわけではありません。また、情報共有のスピード向上や意思決定の迅速化といった効果も、定量的に評価するのは容易ではありません。

さらに、社内SNS導入による効果は、他の要因、例えば、新しい人事制度やITツールの導入などと複雑に絡み合っていることが多く、個々の効果を分離して評価することは困難です。

これらの理由から、導入効果を測定するためには、導入前に具体的な目標を設定し、それに基づいた適切なKPIを設定することが重要になります。例えば、「3ヶ月以内に全社員のアクティブ率を80%にする」「プロジェクトに関する問い合わせ数を20%削減する」といった具体的な目標を設定し、その達成度合いを計測することで、導入効果をより明確に把握することが可能になります。

社内SNSアプリを導入するか、一から構築するか?

既存アプリのメリットと限界

既存の社内SNSアプリを利用する最大のメリットは、手軽に導入できることです。開発費用や時間をかけることなく、すぐに利用を開始できます。豊富な機能が既に備わっており、アップデートによる機能改善も期待できます。比較的安価な料金プランから利用できるため、コストを抑えたい企業にも適しています。

しかし、既存アプリにはカスタマイズ性という点で限界があります。自社の業務フローやニーズに完全に合致するとは限らず、不要な機能に料金を支払うケースも出てきます。また、セキュリティレベルやユーザーインターフェースも、自社で自由に設定することはできません。

一から構築する場合のメリット

社内SNSを自社開発する場合、既存サービスでは実現できないメリットがあります。
そのメリットをまとめると以下の通りです。

メリット説明
完全なカスタマイズ性自社の業務フローやニーズに完全に合わせた機能を実装できます。既存サービスでは不要な機能が多く含まれていたり、必要な機能が不足しているケースも少なくありません。自社開発なら、本当に必要な機能だけを厳選し、業務効率を最大化できます。
高いセキュリティレベルセキュリティ要件の高い業種では、既存サービスのセキュリティレベルでは不十分な場合があります。自社開発であれば、セキュリティ対策を自社の基準に合わせて徹底的に行う

実際の構築手順や開発費用についてはこちらの記事をご参考になさってください・

自社に合った選択肢を見つけるポイント

社内SNSアプリを導入する際には、既存のアプリを利用するか、自社開発で一から構築するかという選択があります。それぞれのメリット・デメリットを踏まえ、自社に最適な方法を選択することが重要です。

まず、既存アプリは比較的低コストで迅速に導入できる点が魅力です。豊富な機能が既に備わっているため、個別に開発する必要がなく、導入後の運用も容易です。しかし、自社のニーズに完全に合致しない場合や、カスタマイズ性に限界がある場合もあります。

一方、自社開発の場合は、自社の業務フローやニーズに合わせて自由にカスタマイズできる点が大きなメリットです。セキュリティレベルも自由に設定でき、独自の機能を盛り込むことも可能です。しかし、開発には相応の時間とコストがかかり、専門的な知識も必要となります。

自社に合った選択肢を見つけるためには、以下のポイントを考慮することが重要です。

  • 導入目的と期待する効果: 社内SNSに求める機能や、解決したい課題を明確にしましょう。
  • 予算: 導入・運用にかかる費用を明確にし、予算内に収まる範囲で検討しましょう。
  • セキュリティ要件: 機密情報の取り扱いなど、自社で求められるセキュリティレベルを考慮しましょう。
  • 運用体制: 導入後の運用・管理体制を事前に整備し、誰がどのように運用していくか明確にしましょう。
  • 従業員のITスキル: 従業員が容易に利用できるUI/UXであるか、トレーニングが必要かどうかも重要な要素です。

これらのポイントを踏まえ、既存アプリと自社開発のメリット・デメリットを比較検討し、自社にとって最適な選択肢を選びましょう。

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まとめ

社内SNSは、企業内の情報共有やコラボレーションを促進し、社員のエンゲージメントを高める重要なツールです。SlackやMicrosoft Teamsなどの既存アプリにはそれぞれ異なる強みがあるものの、ニーズに合致した機能が不足する場合があります。

そして自社で一から構築する場合は、自社のニーズに合わせた柔軟な設計が可能となりますが、その分構築には開発力が求められます。

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