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自治体プラットフォーム構築方法|LGWAN-ASP対応で失敗しないための進め方

自治体プラットフォーム構築方法|LGWAN-ASP対応で失敗しないための進め方

2026年6月12日

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自治体のDXやスマートシティ推進に取り組みたいけれど、セキュリティ要件や予算規模を考えると、何から手をつければいいのか分からない。そう感じている自治体のご担当者や、自治体向けにサービスを提供したい企業の方は多いのではないでしょうか。

この記事では、自治体プラットフォーム構築の基本的な考え方から、LGWAN-ASP対応で押さえておきたいポイント、構築時につまずきやすい課題と、その先にある運用・改善の設計までを順を追って整理していきます。これから自治体向けプラットフォームの導入や開発を検討している方に向けた内容です。

自治体プラットフォームとは?

自治体プラットフォームとは、住民サービスや行政事務をデジタル上で一元的に提供・管理するための「行政の共通デジタル基盤」のことです。

これまで紙の書類や、部署ごとにバラバラに構築されていたシステムを1つの安全な基盤へ統合することで、住民手続きのオンライン化や行政業務の効率化を一気に進める、いわば「自治体DXの土台」となる存在です。文脈によっては「自治体DXプラットフォーム」や「官民連携プラットフォーム」とも呼ばれます。

このプラットフォームを理解する上で、外せない2つの重要キーワードが「LGWAN」と「LGWAN-ASP」です。

関連記事:官民連携プラットフォーム構築サービス

LGWAN(総合行政ネットワーク)とは?

地方公共団体情報システム機構(J-LIS)が運営する、自治体専用の超強力なセキュリティに守られた内線ネットワークです。私たちが普段使うインターネットとは完全に隔離されているため、職員は住民の個人情報や極秘の行政情報をどこよりも安全にやり取りすることができます。

LGWAN-ASPとは?

この安全な「LGWAN」の回線を経由して提供される、自治体専用のクラウド(SaaS)サービスのことです。

バラバラにシステムを開発することなく、この枠組みを活用することで、住民情報管理、税務、福祉、文書管理、さらには住民への情報配信といった様々な行政システムを、安全かつスピーディに導入できます。どのようなサービスがあるかは、J-LISが公開している「LGWAN-ASPサービスリスト」で確認できます。

LGWAN-ASP対応のプラットフォームがもたらすメリット

「セキュリティを強化したい」「業務をデジタル化したい」そんな課題を抱えている自治体は少なくないのではないでしょうか。
LGWAN-ASP対応のプラットフォームが選ばれる背景には、いくつかの理由があります。

メリット特徴・詳細
セキュリティの強さLGWANという閉じた安全な環境で情報をやり取りするため、外部からのサイバー攻撃や情報漏洩のリスクを抑えやすくなります。
コストの分散システムを自治体ごとにすべて自前で構築するのではなく、共有のクラウド基盤を活用することで、開発・維持コストを抑えやすくなります。
業務の効率化住民情報管理や税務処理など、定型的な業務をシステム化することで、職員の作業負担を減らすことができます。
災害時の対応力クラウドベースのため、どこからでもアクセスでき、災害時の情報共有にも活用しやすくなります。
法令対応のしやすさ自治体が満たすべき法的要件に適合するよう設計されているサービスを選ぶことで、法令遵守の手間を減らせます。

自治体プラットフォームには、どんな機能が求められる?

自治体プラットフォームと一口に言っても、実際にはさまざまな業務領域をカバーする機能の集合体です。

機能領域主な内容
住民情報管理住民票発行、転居情報、各種証明書の申請対応
税務管理固定資産税・住民税の課税・徴収管理、納税通知書の発行
会計・財務予算編成、決算、財政状況の可視化
人事・給与管理職員情報、給与計算、勤怠・評価管理
福祉・保育管理児童保育、障害者支援、高齢者ケアの情報管理
文書管理・公文書アーカイブ公文書のデジタル化、検索、情報公開対応
災害対応・危機管理避難所管理、被災者情報、緊急連絡網の整備
情報共有・ナレッジ管理部署をまたいだ情報共有、業務知識の蓄積

これらすべてを一から個別に開発しようとすると、相当な時間とコストがかかってしまうので、必要な機能がまとまったプラットフォームをベースに、自治体ごとの事情に応じて調整していくという進め方が現実的になってきます。

構築を進める中で、つまずきやすいポイント

ここでは、構築段階でよく課題になるポイントを整理してみます。

  1. プロジェクトマネジメントの設計
    スケジュール・予算・リスクを誰がどう管理するのか、最初に枠組みを決めておかないと、後半で調整コストが膨らみがちです。
  2. ステークホルダーとの連携
    行政・民間企業・研究機関など、立場の異なる関係者の間で、進捗や課題をどう共有するかが意外と大きなテーマになります。
  3. データ共有とセキュリティ
    民間企業とのデータ連携を進めるほど、セキュリティ対策の合意形成に時間がかかることがあります。
  4. 既存システムとの互換性
    異なる技術基盤を統合する際、API設計やデータフォーマットの違いが思った以上に手間になることもあります。

これらは、ゼロから個別に解決しようとすると負担が大きくなりがちな領域です。あらかじめ自治体向けの要素を組み合わせて構築できる基盤を選ぶことで、検討の出発点を整えることができます。

構築後の運用・改善まで見据えておくと、何が変わる?

実際の現場ではどうでしょう。プラットフォームを公開したあと、住民や職員からの反応をどう受け取り、どう改善に反映させるかという仕組みが用意されていないと、せっかく構築したシステムが徐々に使われなくなってしまうケースも見られます。

  • 利用者(住民・職員)からのフィードバックを集める仕組みがあるか
  • 利用状況やアクセス傾向を可視化できるか
  • 機能追加・改修を段階的に行える構成になっているか
  • 運用ルールの見直しを誰が・どのくらいの頻度で行うかが決まっているか

構築の初期段階でこうした運用設計まで考えておくことで、「導入したものの活用が広がらない」という状況を避けやすくなります。プラットフォームは完成形ではなく、使いながら育てていくものだという視点を持っておくと、構築の進め方そのものも変わっていきます。

自治体プラットフォームの事例

東京電子自治体共同運営サービス

東京都内の市町村や一部の特別区が共同で開発・運営している、日本最大級の自治体共同利用型プラットフォームです。

  • 取り組みと成果
    「電子入札」「施設予約」「電子申請」といった住民・事業者向けのフロントシステムを1つの共通プラットフォームとして統合。各自治体が個別にシステムを構築する必要がなくなり、開発・運用コストを劇的に削減しました。住民や事業者にとっても、東京都内の複数の自治体への手続きを1つのID・同じ操作感で行えるという大きなメリットを生み出しています。

京都府・市町村共同 統合型地理情報システム(GIS)

京都府と府内の市町村が共同で構築・運用し、総務省の共同アウトソーシング優良事例としても名高い、日本屈指の地図情報プラットフォームです。

  • 取り組みと成果
    都市計画、防災、道路、固定資産など、各自治体が個別に管理していた膨大な「地図・位置情報」を1つの共通システム(GISプラットフォーム)に集約しました。自治体ごとの二重投資を解消して巨額のコスト削減を達成しただけでなく、住民向けにも「京都府オープンデータポータル」等を通じてハザードマップや施設情報を一元的にわかりやすく公開。災害時の広域連携にも強みを発揮しています。

自治体・地域向けプラットフォーム構築なら「カスタメディアプラットフォーム」

カスタメディアプラットフォーム」は、自治体・地域コミュニティ向けのプラットフォーム構築に必要な要素をあらかじめ備えたサービスです。ゼロから個別に開発するのではなく、必要な要素を組み合わせて検討できるため、構築の出発点をスムーズに整えやすくなります。

主な特徴は次のとおりです。

  • LGWAN-ASP対応を含む、セキュアな環境構築に対応
  • 利用するクラウド基盤の選定や、提携済み外部サービスの紹介に対応
  • 外部システムとの連携を前提とした、拡張性のあるアーキテクチャ
  • 構築後の運用・改善フェーズまで見据えたサポート体制
  • すでに800以上のサイトで活用されており、最短3ヶ月でのリリースが可能

「まずどこから整理すればいいか分からない」という段階からでも相談できる体制を整えています。気になる方は、下記からお気軽にお問い合わせください。

よくある質問

  1. Q. LGWAN-ASPとは何ですか?

    LGWAN-ASPとは、総合行政ネットワーク(LGWAN)を経由して提供される、自治体向けのクラウドサービスのことです。住民情報管理や税務処理など、行政業務に関するさまざまなサービスが提供されています。

  2. Q. LGWAN-ASPと通常のクラウドサービスは何が違う?

    通常のクラウドサービスはインターネット経由で利用しますが、LGWAN-ASPはLGWANという自治体専用の閉じたネットワークを経由するため、外部からのアクセスリスクを抑えやすい点が大きな違いです。

  3. Q. 自治体プラットフォームの構築には、どのくらいの費用がかかりますか?

    扱う機能の範囲や既存システムとの連携状況によって大きく変動するため、一概には言えません。あくまで目安として、複数のサービス提供事業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。

  4. Q. 構築から運用開始までの期間はどのくらいが目安ですか?

    要件や規模によって異なりますが、必要な要素があらかじめ用意されているプラットフォームを活用する場合、最短3ヶ月程度でのリリースを目指せるケースもあります。

  5. Q. 「自治体DXプラットフォーム」と「LGWAN-ASP」は同じ意味ですか?

    完全に同じではありません。自治体DXプラットフォームは自治体のデジタル化全体を指す広い概念で、LGWAN-ASPはその中で利用される、セキュリティ基盤の一つという位置づけになります。

プラットフォームは「作ること」より「育てること」が本質

自治体プラットフォーム構築は、LGWAN-ASP対応のセキュリティ確保から、住民・職員向けの機能設計、関係者間の連携、そして公開後の運用・改善まで、考えるべき範囲が広いテーマです。だからこそ、最初から完璧な形を目指すのではなく、必要な要素を組み合わせながら、使いながら育てていくという視点が大切になります。

まず現状の課題を一緒に整理することから始めませんか。カスタメディアでは、自治体・地域コミュニティ向けの「カスタメディアプラットフォーム」を通じて、構築段階から運用・改善まで見据えたプラットフォームづくりをサポートしています。

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