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コード生成AIとは?ツールの種類と選び方を事業担当者向けに解説

コード生成AIとは?ツールの種類と選び方を事業担当者向けに解説

2026年10月8日

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コード生成AI(AIコード生成)とは、日本語などの言葉で指示すると、AIがプログラムのコードを書いたり、直したりするツールです。

選ぶときはどのツールの性能が高いかに目が向きがちですが、本当に選び方を左右するのは、誰が使い、どこまで任せ、作ったものを本番で使うのかという点です。本記事では、コード生成AIの4つの種類と主なツール、事業側が導入前に確認しておきたいことを解説します。

目次

コード生成AI(AIコード生成)とは?

コード生成AIとは、大規模言語モデル(LLM)を使い、言葉の指示や書きかけのコードからプログラムを自動で作るツールの総称です。「AIコーディングツール」とも呼ばれます。

大量のソースコードを学習したモデルが「続きに来る可能性が高いコード」を予測して出力する仕組みのため、よくある処理ほど正確です。一方で、もっともらしいけれど誤ったコードを出すこともあります。

なお、コード生成AIを開発の中心に据える開発手法を「AI駆動開発」と呼びます。進め方全体は「AI駆動開発とは?」で解説しています。

コード生成AIでできること

新しいコードを書くだけでなく、次のような作業も任せられます。

  • 言葉で説明した機能のコードを書く
  • 書きかけのコードの続きを提案する(コード補完)
  • 既存のコードが何をしているかを説明する
  • テストを書く、エラーの原因と修正案を出す
  • 古い書き方や別のプログラミング言語に書き換える

「説明する」「直す」も含まれるため、新規開発だけでなく、既存の社内システムの改修にも使えます。

ChatGPTなどの汎用AIと何が違う?

ChatGPTやClaude、Geminiでもコードは書けます。違いは、開発の現場の中で動けるかどうかです。汎用のAIでは、コードを画面にコピーして貼り付け、返ってきたコードを自分で貼り戻します。開発用のツールは、エディタやターミナルの中で複数のファイルを読み書きし、テストの実行まで任せられるものもあります。

少し試すなら汎用のAIで十分ですが、継続して開発に使うなら開発用のツールのほうが手間もミスも減ります。では、開発用のツールにはどのような違いがあるのでしょうか。

コード生成AIは「任せる範囲」で4種類に分かれる

コード生成AIは、AIにどこまで任せるかと、主に誰が使うかによって、おおむね4つの種類に分けられます。ツールの名前は次々に増えていますが、まずこの種類で考えると、自社に合うものを絞り込みやすくなります。

種類主に使う人AIに任せる範囲向いている用途気をつけたい点
補完型エンジニア書きかけのコードの続き既存システムの改修、日々の開発効率化の幅は限られる
対話・AIエディタ型エンジニア相談しながら、複数ファイルの修正機能の追加、リファクタリング変更が広がると確認が追いつかない
エージェント型エンジニア作業をまとめて(実行・テストまで)まとまった機能の実装、調査権限の渡し方を誤ると影響が大きい
アプリ生成型非エンジニアも言葉の説明から、動くアプリ全体新しいサービスの試作中身を確認しないまま公開しやすい

補完型:書きかけのコードの続きを提案する

エンジニアが使うエディタに組み込み、入力中のコードの続きを提案するタイプです。GitHub Copilotのコード補完が代表例です。提案は数行単位で確認しやすく、企業が最初に試す種類として選ばれやすい一方、効率化できるのは「書く」作業の一部に限られます。

対話・AIエディタ型:相談しながら複数ファイルを直す

エディタの中でAIと対話しながら、複数のファイルにまたがる修正を進めるタイプです。Cursorや、GitHub Copilotのチャット機能などがあります。「この画面に検索機能を足して」と頼むと、関係するファイルを探して変更案を出します。一度に変わるコードが増えるため、依頼は小さく区切るのがコツです。

エージェント型:作業をまとめて任せる

目的を伝えると、AIが計画を立て、ファイルの修正からコマンドの実行、テストまで進めるタイプです。Claude Code、OpenAI Codex、Google Antigravity(詳しくは「Google Antigravityでできること」)などがあります。

人は途中経過と結果を確認する役割に回ります。AIがコマンドを実行できる以上、本番のデータベースや本番環境の鍵は渡さない、と最初に決めておくことが欠かせません。

アプリ生成型:言葉で頼むと、動くアプリができる

「会員登録と予約受付ができるサイトを作って」と頼むと、画面からデータの保存先まで含めた動くアプリを作り、公開まで進められるタイプです。Replit Agentなどがあります。

コードを読めない事業担当者でも試作できるのが最大の利点です。ノーコードツールと違い、AIがコードそのものを書きます。その分、中身を確認しないまま公開まで進めてしまいやすい点に注意が必要です(「バイブコーディングとは?」参照)。

主なコード生成AIツール

ここでは、種類ごとの代表的なツールを紹介します。性能の順位を付けることはしません。どのツールも更新が速く、数か月で機能や料金が変わるためです。料金は、各社の公式ページで最新の情報をご確認ください。

ツール提供元主な種類無料で試せるか法人向けプラン
GitHub CopilotGitHub補完型・対話型(エージェント機能もあり)あり(Free)Business/Enterprise
CursorAnysphereAIエディタ型(エージェント機能もあり)あり(Hobby)Teams/Enterprise
Gemini Code AssistGoogle補完型・対話型あり(個人向け)Standard/Enterprise
Claude CodeAnthropicエージェント型なし(有料プランに含まれる)Team/Enterprise
OpenAI CodexOpenAIエージェント型あり(ChatGPTの無料プランで一部)Business/Enterprise
Google AntigravityGoogleエージェント型あり(個人向け)Google Cloud経由
Replit AgentReplitアプリ生成型あり(無料の利用枠)Enterprise

※各社の公式ページ(2026年10月8日確認)をもとに作成。プランの名称や内容は変わることがあります。

表を見るとわかるとおり、多くのツールに「個人向けの無料・低価格のプラン」と「法人向けのプラン」があります。機能は似ていても、両者ではデータの扱いや管理機能が違うことがあります。ここが、事業側が選定に関わるときに見落としやすい点です。

コード生成AIの選び方|事業側が確認したい5つのこと

コード生成AIを選ぶときは、ツール同士の性能を比べる前に、次の5つを先に決めておくと、選択肢が自然に絞られます。どれも、エンジニアだけでは決めにくく、事業側の判断が必要な項目です。

誰が使い、どこまで任せるか

エンジニアの改修なら補完型や対話・AIエディタ型、少人数でまとめて作るならエージェント型、事業担当者の試作ならアプリ生成型、と前の章の4種類にそのまま当てはまります。目的が違えば、ツールを1つにそろえる必要はありません。

渡すデータは何か。個人向けプランで十分か

コード生成AIを使うと、書いているコードが提供元に送られます。それがAIの学習に使われるかは、プランによっても変わります。

例えばGitHubは、2026年4月24日から、GitHub Copilotの個人向けプラン(Free、Pro、Pro+)の利用データをAIの学習に使っています。法人向けのBusiness・Enterpriseは対象外で、個人向けでも設定で止めることはできます。社員が個人で契約したプランで業務のコードを扱わないよう、社外秘の情報に触れる可能性があるなら法人向けプランを選び、管理者が設定を管理できる状態にしておくことをおすすめします。

作ったものを本番で使うか

社内検討用の試作なら、手軽さとスピードを優先してかまいません。一方、お客様が使うサービスにするなら、レビューやテスト、権限、公開後の運用まで含めて考える必要があります。注意したいのは、試作のつもりで作ったものがそのまま本番で使われ続けるケースです(事例は「バイブコーディングを企業で始める方法」で紹介しています)。

費用は「使った量」で増えると考える

料金は「1人あたり月額いくら」から、使った量で増える形に変わりつつあります。例えばGitHub Copilotは2026年6月1日から従量課金に移り、月額に含まれる枠を超えた分は、AIが処理した量に応じて費用がかかります。代わりに法人向けプランでは、管理者が予算の上限を設定できます。

エージェント型のように大きな作業を任せるほど、使う量は増えます。導入時には、席数×月額だけでなく、予算の上限を設定できるかも確認しておきましょう。

管理機能はそろっているか

法人向けプランには、会社のアカウントでのログイン(SSO)、監査ログ、利用者の一括管理、使えるAIモデルの制限、予算の上限設定などが用意されていることが多くあります。必要な範囲は会社の規模や扱うデータで変わるため、情報システム部門のルールと照らし合わせて確認してください。

ここまでを決めておけば、ツール選びで大きく外すことは少なくなります。ただ、どのツールを選んでも、使い方によって起きる問題は残ります。

コード生成AIを使う前に知っておきたい3つのリスク

Web上で公開されている調査や事例から、3つのリスクを紹介します。どれも、AIの出力やAIに渡すものを確認しないまま進めたことが原因です。AIエージェントに権限を渡すときのリスクは「AIエージェント開発のセキュリティリスク」で解説しています。

存在しない部品を「使ってください」と提案される

プログラムは、外部で公開されている部品(パッケージ)を組み合わせて作るのが一般的です。コード生成AIは、この部品の名前を、実在しないのに提案することがあります。

米国の大学の研究者らが16種類のAIモデルで57万6,000件のコードを調べたところ、存在しない部品の割合は、商用モデルで平均5.2%以上、オープンソースモデルで平均21.7%でした(出典:Spracklenほか、USENIX Security 2025)。

問題は、エラーになることではありません。AIが提案しがちな架空の名前で、攻撃者が不正なプログラムを先回りして公開できてしまう点です。AIが追加した部品が実在し、信頼できる提供元のものかを確認する手順を、レビューに組み込んでおきましょう。

社外秘のソースコードを入力してしまった

2023年4月、韓国のサムスン電子で、エンジニアが機密のソースコードをChatGPTに入力していたことが判明しました。同社は翌月、生成AIの業務利用を禁止しています。入力したデータが外部のサーバーに残り、削除が難しいことを懸念したと報じられています(出典:Forbes Australia、2023年5月、Bloombergの報道を引用)。

全面禁止にしなくても、「どのツールの、どのプランなら、どのデータを入力してよいか」を先に決めて社員に示しておけば、同じ事態は防げます。

生成されたコードの著作権は?

文化庁の整理では、AIで作ったものが他人の権利を侵害するかは、AIを使わない場合と同じく、既存の作品との類似性と、それを元にしたか(依拠性)で判断されます。また、AIの生成物に著作権が認められるのは、人が「道具」としてAIを使い、創作的に関与した場合です。簡単な指示を出しただけのものは、著作物に当たらないと考えられています(出典:文化庁「AIと著作権」、2023年6月)。

納品するシステムや自社の重要な資産になるコードは、契約の段階で権利の扱いを確認し、必要に応じて専門家に相談してください。

3つのリスクを見ると、ツールそのものより「どこで、何に使うか」で必要な確認の重さが変わることがわかります。では、自社はどの種類から始めればよいのでしょうか。

目的別:どの種類のコード生成AIから始めるか

どの種類から始めるかは、目的でおおむね決まります。社内でよくある3つの目的に分けて整理しました。

既存のシステムを少しずつ直したい

社内にエンジニアがいるなら、補完型や対話・AIエディタ型から始めるのが向いています。いまの開発の進め方を大きく変えずに導入できます。法人向けプランで少人数から試し、レビューで何を確認するかを決めてから広げると、運用が安定しやすくなります。

新しいサービスの試作を、まず形にしたい

新規事業のアイデアを動く形にして見せたいなら、アプリ生成型やエージェント型が候補です。ただし、データは実在の顧客情報ではなくテスト用のものを使い、「これは試作であり、そのまま本番には使わない」と関係者の間で最初に決めておきましょう。

試作を本番まで育てたい

最も判断が難しいのがこの段階です。AIで作った試作は動いていても、権限の設計や運用、決済・個人情報の扱いなど、本番に必要な部分が抜けていることが少なくありません。選択肢は、一から作り直す、開発会社に依頼する、最初から本番を前提にした基盤の上で作る、の3つが考えられます。

最後の方法の一例が、弊社の「カスタメディアプラットフォーム」です。
AI駆動セルフ開発ツール「S-MASE」を使い、お客様ご自身がプロンプトからインフラ・DB・画面を自動生成します。900件以上の構築実績から生まれた「型」をベースにしているため、プラットフォームの裏側のリスクを抑えられます。MVPで検証した内容を、同じ基盤のまま本開発に生かせるのが特徴です。

よくある質問

  1. Q. 無料で使えるコード生成AIはありますか?

    あります。GitHub Copilot、Cursor、Gemini Code Assistなどには、個人向けの無料プランがあります。ただし、利用できる量に上限があるほか、個人向けプランでは入力したデータが学習に使われる場合があるため、業務で使う前にはデータの扱いを確認してください。

  2. Q. AIにうまくコードを書かせるコツはありますか?

    作るものと「何ができたら完成か」を先に言葉にし、作業を小さく区切って頼むことです。具体的な進め方は「AI駆動開発とは?」の「やり方」で紹介しています。

  3. Q. 複数のコード生成AIを併用してもよいですか?

    種類が違えば、役割を分けて併用できます。例えば、日々の改修には補完型、まとまった作業にはエージェント型、という使い分けです。ただし、ツールが増えるほどデータの管理が難しくなるため、社内で使ってよいツールとプランは決めておきましょう。

  4. Q. コード生成AIを使うと、開発費用は下がりますか?

    条件によります。ツールの利用料に加え、指示やレビュー、テスト、運用にかかる人の時間も含めて考える必要があります。料金の目安は「バイブコーディングを企業で始める方法」もあわせてご覧ください。

まとめ

コード生成AIは、補完型、対話・AIエディタ型、エージェント型、アプリ生成型の4種類に分かれ、種類によって使う人と任せられる範囲が大きく違います。

選ぶときに大切なのは、性能の比較より先に、誰が使い、どこまで任せ、本番で使うのかを決めることです。そのうえで、プランごとのデータの扱い、使った量で増える費用、管理機能を確認しておけば、導入後に慌てることは少なくなります。まずは社内で「何を作りたいのか」「それは試作か本番か」を整理するところから始めてみてください。

AIで作った試作を、事業として育てたい方へ

「試作はできたが、本番に移してよいか判断できない」「自社がどの種類から始めるべきか整理したい」。そのような段階でも、お気軽にご相談ください。

カスタメディアプラットフォームでは、900件以上の構築実績から生まれた「型」と、AI駆動セルフ開発ツール「S-MASE」で、MVPから本開発、その後のグロースまで伴走しています。何を作るべきかの整理から一緒に検討します。

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