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scroll cafe(スクロールカフェ)のトップ画面。複数の女性のイラストとともに「あなたの暮らしに scroll cafe」と記されたアイキャッチ画像

株式会社スクロール / Scrollcafe

役割を脱ぎ捨て、「自分」に還る場所。シニアの孤独を溶かす、通販企業の新たな挑戦

2026年6月4日

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会社名 株式会社スクロール
本社所在地 静岡県浜松市中央区佐藤二丁目24番1号
業種 通信販売
事業内容 カタログ通販(生協会員向けアパレル通販等)
企業HP https://www.scroll.jp/

「50代を過ぎてから、自分の名前で呼ばれる機会が減りました」
これは、株式会社スクロール様が日々の業務の中で耳にする、シニア世代の切実な声です。家庭では「妻」として、地域では「〇〇さんのママ」として、誰かのための役割を全うしてきた人々。彼女たちが一人の「自分」として、安心して過ごせる場所はどこにあるのでしょうか。

デジタル化が加速する現代において、SNSは若者のためのものと見なされがちです。
「ついていけない」「何だか怖い」――そんな不安を抱えるシニア世代の孤独は、見過ごされがちな社会課題の一つとなっています。

今回ご紹介するのは、アパレル通販大手の株式会社スクロール様が立ち上げた、シニア向けコミュニティサイト『Scrollcafe(スクロールカフェ)』の物語です。かつて一方通行だった「企業と顧客」の関係を、温かな「居場所」へと変えるための挑戦。知識ゼロからのスタートで、担当者が直面した葛藤と、伴走パートナーとしてのカスタメディアの歩みを紐解きます。

scroll cafe(スクロールカフェ)のトップ画面。複数の女性のイラストとともに「あなたの暮らしに scroll cafe」と記されたアイキャッチ画像

業界の常識と直面していた危機

株式会社スクロール様は、長年にわたり生協会員様向けのアパレル通販を展開してきました。そこには「スクメイト」と呼ばれる、熱心なサポーターの方々が存在します。しかし、長年の課題となっていたのは、そのコミュニケーションの「一方通行性」でした。

「会社からスクメイトへ、スクメイトから会社へ。情報は行き交っていても、点と点が結びついていない。もっと双方向の、生き生きとした交流ができるはずだ。」

そんな違和感を抱いていたのが、今回のプロジェクトを推進した担当者様でした。展示会でコミュニティサイトの可能性を知った時、「すでに強力な顧客基盤がある私たちなら、もっと深くお客様と繋がれるはず」と直感したといいます。

しかし、社内にはかつてコミュニティサイトを立ち上げ、志半ばで終えたという過去の記憶がありました。
「二の舞になるのではないか」という冷ややかな空気。
そして何より、担当者様自身が抱えていた「社内の熱量の差」への悩み。
「商品を開発する人間こそ、もっと消費者の声を聞くべきである」と訴え続けても、現場との温度感に苦しむ日々が続いていました。

システム会社ではなく「パートナー」を探して

新規事業を立ち上げるにあたり、システム選定は最大の難所でした。数あるベンダーの中から、同社がカスタメディアを選んだ理由は、驚くほどシンプルで切実なものでした。

「初期費用の安さはもちろんですが、一番の決め手は営業のSさんのトーク力でしたね。ITの知識が全くなかった私でも、『この人がいれば、何とかなるかもしれない』と思わせてくれたんです」

カスタメディアが提供したのは、単なるパッケージソフトではありません。不確実な新規事業において、担当者様が孤独にならないための「安心感」です。「わからないことがわからない」という状態からスタートするプロジェクトにおいて、機能の充実以上に、同じ目線で語り合えるパートナーシップが求められていたのです。

綺麗事じゃない「ゼロイチ」開発の壁

開発のプロセスは、決して順風満帆ではありませんでした。 0からの集客が必要ないというアドバンテージはありましたが、いざサイトの形を作り始めると、理想と現実のギャップが露わになります。

「テンプレートで用意されたサイトでは、私たちが本当にやりたいことが実現できなかったんです。スクメイトの皆さんが使いやすいように、居心地が良いと感じるように……細かな改修を何度も重ねて、少しずつ理想に近づけていく作業は、想像以上に大変でした。」

担当者様からは、時に弊社の提案力やスピードに対して厳しいお言葉をいただくこともありました。しかし、その叱咤激励こそが、真の「共創」の証でもありました。お互いに本音で向き合い、シニア世代が「怖い」と感じないUIとは何か、一人の人間として過ごせる場をどう作るかを模索し続けました。

「デジタルに不慣れな高齢の方を、誰一人置いていかない」 その強い信念が、無機質なシステムに魂を吹き込んでいったのです。

サイトの特徴的な機能と、プラットフォームが変えた未来

誕生した『Scrollcafe』は、シニア世代が日常を語り合い、共感し合える温かなプラットフォームとなりました。

scroll cafe(スクロールカフェ)のサービスロゴ。文字の「a」の部分が吹き出しのデザインになった赤いロゴマーク

【Scrollcafeの主な特徴】

  • 安心・安全な会員限定コミュニティ: 匿名性を担保しつつ、スクロールのお客様同士という安心感の中で交流が可能。
  • 日常を読み解く投稿機能: ファッションだけでなく、暮らしの些細な喜びや悩みを共有。
  • 商品企画への反映: スクメイトの生の声を、次の商品開発に直接活かすフィードバックループ。

ローンチ当初は、社内でも「何をするためのサイトなのか」と理解されない時期がありました。しかし、今では会社の方針としてその重要性が認識され始めています。

「いつか、シニアのコミュニティサイトといえば『Scrollcafe』と言われるくらい、業界のベンチマークになりたい」 担当者様の夢は、今やスクロール様全体のビジョンへと広がりつつあります。家庭や地域での役割を脱ぎ捨て、一人の女性として「自分」を表現できる場所。そこから生まれる熱量が、企業の次なる一歩を支える財産になっています。

まとめ

新規事業を成功させるために必要なのは、優れたスペックのシステムだけではありません。 「会社選びは慎重に、安いだけでなく、長期的にパートナーとして向き合える相手を探すことが大事」と、担当者様は振り返ります。

デジタルという手段を使いながら、どこまでもアナログな「人の心」に寄り添い続けること。それは、一見遠回りに見えて、実は成功への最短ルートなのかもしれません。

もしあなたが、今、現場の熱量に悩み、形にならない想いを抱えているのなら。私たちはその「想い」を形にするための、最も泥臭く、最も情熱的な伴走者でありたいと願っています。

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